巨匠が愛した地酒「大観」。震災の苦難を乗り越え受け継ぐ味とは!?

今日の「夢中」は、茨城の地酒「大観」です。

製造元は、茨城県日立市にある酒蔵です。
看板の「大観」は、茨城出身の横山大観にちなんだもの。
日本画の大家、横山大観氏は大の酒好きだったようです。食事の代わりに酒を飲んでいたなんて逸話も残っています。


そんな大観先生が茨城で画作に取り組んでいた時に愛飲していたのが、森島酒造の酒だったそう。
ある年の新酒を大観先生がたいそう気に入られて、「大観と名付けてはどうか」と言って、命名したそうです。
それが昭和28年のこと。銘酒「大観」誕生の瞬間ですね。

それ以来、大観先生だけでなく、全国の酒好きに愛されてきた「大観」。
そんな酒蔵を襲ったのが東日本大震災でした。
酒蔵があるのは太平洋のすぐそば、直線距離で30メートルのところ。
そこを、大きな揺れと津波が襲いました。

当時の被害状況が同社のホームページに記載されていますが、2000リットルもの日本酒が失われたそうです。
蔵の床にはいくつもの亀裂が走り、壁の亀裂からは空が見えたというから、大変な被害ですね。

そんな中でも、「出来ることから始めよう」と少しずつ酒造りを再開。
最初は亀裂の入った酒蔵で、ヘルメットをかぶって酒造りに励んだそうです。

そんな努力が実を結んで、震災の苦難を乗り越え、「大観」は、さらに高い評価を得るに至っています。
その味は、すっきりと綺麗な味わい。酸味が強めのさっぱりとした飲み口。
これは大観先生ならずとも酒好きなら、食事無しで何杯でもいってしまいそう。
今年も、大観先生が大満足のお酒に仕上がりました。天国で飲み明かしてるんじゃないかしら?


ありがとう、森島酒造!これからも巨匠が愛した「大観」を後世に受け継いでいってください!

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長野県佐久の銘酒「明鏡止水」。邪念なくつくられた、力強い純米吟醸酒をグイっと行け!

今日の夢中は、長野の銘酒「明鏡止水」。

明鏡止水(めいきょうしすい)とは、邪念がなく、澄み切って落ち着いていること。
その名の通り、澄み切った、爽やかな日本酒です。

この酒をつくったのは、長野は佐久の酒蔵、大澤酒造。
北に浅間山、南に蓼科山を見晴らせる長野県東部に位置し、良質な米と水に恵まれた環境のもと、「邪念なく」酒づくりに励んでいるようです。

さて、その味ですが。。。
ひとことで言うと、力強い!

一口飲むと、口のなかに濃厚な米の香りが広がります。
「澄み切った」といっても、端麗ではなく濃醇。

これは日本酒の王道といった感じ。
米麹の香りが残っていて、胃に染み入ります。
苦手な人には厳しいかもしれませんが、ハマる人にはハマりそう。

個人的にはちょっとハマっちゃいました。
この前買ってきた千葉房総のつまみを肴に杯を傾けたら、あっという間にいい気分に。
飲み過ぎ注意の日本酒です。

ありがとう、大澤酒造!これからも明鏡止水な酒づくりをよろしく!

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東日本大震災を乗り越え、爽やかなキレを磨き上げた「究極の食中酒」、純米吟醸おりがらみ「伯楽星」を飲む。

今回の「夢中」は、宮城の日本酒「伯楽星」。純米吟醸、おりがらみの生酒です。

蔵元は宮城県の新澤醸造店です。
代表的な銘柄であるこの「伯楽星」はJALのファーストクラスで提供されたりして、日本酒ファンのなかでは知名度の高いお酒ではないでしょうか。

この新澤醸造店、明治から続く歴史ある蔵元なのですが、実は廃業の間際までに追い詰められたことがあります。
それは2011年の東日本大震災。
日本観測史上最大となるマグニチュード9.0の揺れは、明治6年建造の蔵に壊滅的な打撃を与えました。

柱を歪ませるほどの衝撃により、数万本の酒瓶が割れ商品として出荷不能となったほか、タンクに熟成中の6000リットルの原酒も停電の影響で廃棄せざるをえなくなりました。

創業の地、三本木での醸造継続は困難。。。
そんな中、三本木から70キロほど離れた山形県境の川崎町に、使われていない酒蔵を見つけました。
幸運にもこの地は山あいにあって、綺麗な水がふんだんに湧き出ていました。
廃業の危機が一転、新たな酒造りへの出発点を迎えることになったわけです。

そんな酒造りへの真摯な思いがこもった日本酒が、この「伯楽星」。
しかもこの時期限定の、フレッシュな生酒です。

そのお味は。。。?
私の下手なコメントよりも、このお酒のラベルに書かれた、蔵元からのメッセージをお読みいただいた方がいいかもしれません。

『フレッシュな搾りたての味を皆さまにお届けできるよう、搾ってから速やかに出荷する限定の「生酒」です。
「究極の食中酒」を意識し、一層食材を引き立てる事・綺麗で爽やかなキレを演出する事を大切にしています。
繊細ながらも芯のある味わいをお楽しみください。』

新澤醸造店が目指す「究極の食中酒」とは、飲み疲れしない、食事とともにお代わりができる日本酒。
「究極の三杯目」を目指すと、同蔵元の社長が話しています。
生酒だから特に感じるのかもしれませんが、まさに「究極の食中酒」にふさわしい、三杯目も飲むたくなるような爽やかなキレのある飲み口でした。

ありがとう、伯楽星!がんばれ、新澤醸造店!これからも応援します!

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「おんな城主」も大満足のキレのある旨味。赤色ラベルは井伊家の赤備えのしるし。菩提寺住職の筆による「井伊直虎」は地元愛たっぶりの銘酒。

その名は「井伊直虎」。

今をときめく大河ドラマ「おんな城主 井伊直虎」にゆかりの、静岡は浜松のお酒です。

静岡県産米を100%使用したこだわりの日本酒。
ラベルの赤色は、井伊家の象徴である赤備えをイメージしています。
ちなみに「おんな城主」ならぬ「おんな杜氏」ということで、この辺もこだわってるのかも。

その味は、淡麗辛口のキレのある日本酒。常温でもクイックイッといけます。

実は、大河ドラマに井伊直虎が起用されると決まってから、地元の有志で開発されたお酒。
乗っかっちゃった感じですが、静岡産へのこだわりなど、酒づくりへと思いは真剣です。
地元浜松の「花の舞酒造」が醸造蔵となり、オリジナルの日本酒がつくられました。

インパクトのある「井伊直虎」の文字は、井伊家の菩提寺龍潭寺の住職の筆によるもの。

ラベルには次のような記載がありました。

直虎は井伊家当主・井伊直盛の一人娘として生まれ、激動の時代に井伊家を守り、のちに徳川四天王となる直政を育てあげました。
井伊直虎をはじめ代々井伊家を祀る龍潭寺の第20代住職全裕師直筆の書をラベルにさせていただいた特別なお酒です。

大河ドラマ「おんな城主 井伊直虎」にかける地元の熱がたっぷりと込められた日本酒ですね。

ブームに乗った感は否めないですが、そんな批判をふっ飛ばすキレのある旨味。
これなら「おんな城主」直虎も満足でしょう。

ごちそうさまでした、純米吟醸「井伊直虎」!

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酒米にこだわった新政Colors(カラーズ)から「生成エクリュ」を飲む。「なかどり」は日本酒の一番美味しいところ。飲兵衛にとっては憧れの…?

今回の「夢中」は、お気に入りの新政酒造から「新政 生成 エクリュ なかどり」。

新政が自信を持ってお届けするヴィンテージ・シリーズ「Colors(カラーズ)」の一つ。

この「Colors(カラーズ)」とは、秋田の酒米の個性を味わっていただくための火入れシリーズ。
現在は5種類がラインナップされており、それぞれ原材料となる酒米が異なります。

ちなみに、そのラインナップとは、次のとおり。ちなみに「Colors(カラーズ)」の名のとおり、それぞれラベルの色が異なります。

「水墨 アッシュ」、原料米は亀の尾。ラベルの色は黒。
「秋櫻 コスモス」、原料米は改良信交。ラベルの色は桜色。
「天鷲絨 ヴィリジアン」、原料米は美郷錦。ラベルの色は緑。
「瑠璃 ラピス」、原料米は美山錦。ラベルの色は青。
そして、「生成 エクリュ」、原料米は酒こまち。ラベルの色は白。

ちなみに、以前、青のラベルの「瑠璃 ラピス」をいただいております。
そのときの紹介記事はこちら

今回いただいたのは、「生成 エクリュ」。
飲み口は、一言で言うと、まろやか。
酒こまちから醸し出されるほどよい甘みと新政らしいフレッシュな発砲感が絶妙。
これ、ヤバいやつですね。クイックイといっちゃいます。

新政酒造のホームページで「エントリーモデル」と評されているとおり、新政の良さをストレートに楽しめる逸品。
はじめてトライする人は、このブランドがいいかもしれませんね。

ちなみに、今回は、その「生成 エクリュ」ブランドでも選りすぐりの「なかどり」をいただきました。
ちょっとお値段は高めですが、たまにはいいかなと奮発!

日本酒は、搾り出す過程で味が少しずつ変わっていきます。
呼び名も違っていて、最初の部分を「あらばしり」、途中部分を「なかどり」、最後の部分を「責め」と言います。

このなかでも「なかどり」は、香りのバランスがよく、もっとも良い部分とされているんです。
日本酒の品評会でも、だいたいこの部分が出されるんだって。

あー。。。日本酒の最良の「なかどり」が取り揃えられた品評会。
飲兵衛にとっては、天国のような場ですね。うらやましい。。。

ということで、今回は、酒米にこだわった新政「Colors(カラーズ)」シリーズから、「生成(エクリュ)」をいただきました。ありがたや、選りすぐりの「なかどり」にて。

いつもながら満足感たっぷりの逸品でした。ありがとう、新政酒造!

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その由来は遠く平安の源平の戦にあり!ご機嫌なほろ酔い詩人が残した俳句は「いつもよしつね」?大吟醸「一乃谷 暁」を飲む。

今回の「夢中」は、越前の銘酒「一乃谷 暁」。大吟醸です!

このお酒、名前は、源義経の活躍で有名な「一乃谷の戦い」に由来します。

ときは平安末期。源平の争いの佳境。
場所は、いまの神戸市須磨区あたりと言われています。

木曽義仲に京を追われた平家一群が、京を奪還すべく大群を進めます。
それを阻止したのが、戦の天才、源義経でした。

彼は、この「一乃谷の戦い」において、平家がまったく警戒していなかった断崖絶壁からの奇襲を仕掛けます。
のちに「逆落とし」と言われるこの奇襲は、地元の民が「到底人馬は越えられない」と評した断崖絶壁からの、70騎の人馬一体となった駆け下りでした。

平家軍は、予想もしなかった崖の上からの奇襲に混乱を来たして、敗走を重ねます。
のちの平家滅亡の端緒となった戦と言っても過言ではありません。

…で、なんで、そんな神戸の戦が越前の銘酒の由来になったかというと、昔のひとの洒落です。

当時「麦屋の酒」と言われていたこのお酒を飲んだ京都の俳人が、次のような句を短冊に残して帰りました。

「麦屋の酒は一乃谷 くまがい(熊谷)で飲めばいつもよしつね(義経)」

越前の国には有名な「くまがい茶碗」という器があって、俳人はこれで酒を飲んだんですね。
それでご機嫌になったんでしょう。
「一乃谷の戦い」で活躍した熊谷直実と「くまがい茶碗」をかけて、さらに源義経と「常に良い」をかけた、素敵な俳句を残しています。

そんな酒蔵「宇野酒造場」は創業1620年。約400年の歴史ある老舗酒蔵です。

能登杜氏が精魂込めてつくった日本酒は、上品でさわやかな切れ味。
大吟醸ならではのフルーティーな香りと澄んだ飲み口が楽しめます。

実はとってもコストパフォーマンスもいいんですね。
高級な大吟醸酒なのにこの値段でいいの?と思っちゃう。

日本酒ブームのなか、とんでもない値段で売られている大吟醸酒がありますが、こちらはむちゃくちゃ良心的。


これも昔の京の俳人がご機嫌になった理由のひとつかもしれません。

お酒も謂れも満喫させていただきました。
ありがとう、一乃谷、宇野酒造場!

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濃厚な米の甘みととろり感あふれる飲み口。ご先祖様に感謝する太古のにごり酒。「紀土 純米吟醸酒 にごりざけ生」を飲む。

和歌山の地酒、平和酒造の銘酒「紀土」の新酒が届きました。
「紀土 純米吟醸酒 にごりざけ生」。

写真をご覧になって分かるように、瓶の底に大量のオリが沈殿しています。

栓を開けると、プシュっという日本酒らしからぬ音が。ビールみたい?
よく見ると「開栓注意」の注意書きが。

「開ける際はふたを開け閉めしながら、少しずつガスを抜いて、ゆっくり開栓してください。」

発泡性の高いお酒のようです。
みるみるうちに、オリが栓のほうに舞い上がってきます。

あっという間に真っ白に!
結構、帰り道、気にせずにぶらぶら振ってきたからだな。
危険な状況になったので、栓を締め直しました。

その飲み口は、やっぱりクリーミー。とろーりした口あたり。
しかもガスがむちゃ強い!できたて、しぼりたての荒々しい味です。

米の甘みも濃厚。
昔のお酒って、こんな感じだったのかなぁと、遠いご先祖様を想像しちゃいます。
きっと飲兵衛だったんだろうなぁ。DNAを受け継ぎました。。。

この甘くてとろけるような飲み口。ヤバいです。
あっという間に飲み干しちゃいました。

この紀土、リーズナブルなのもいいですね。飲兵衛にやさしい酒蔵です。


ありがとう、紀土、平和酒造!
そして、ありがとう、ご先祖様!飲兵衛のDNAを残してくれて。

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若き後継者が挑む、伝統と自然へのこだわり。六号酵母が生み出す芳醇な旨味。新政酒造「ナンバー6」を飲む。

今回の「夢中」は、いま一番気になっている酒蔵、「新政酒造」です。

「新政酒造」。
秋田にある酒蔵で、最近、東京でも知名度も上がってきていますね。

ここでつくるお酒は、種類もいろいろあるんですが、いずれも芳醇なコクがあって美味しいんですよね。

一貫しているのは、酒づくりに対するこだわり。
それは、秋田県産米へのこだわり、そして、生酛(きもと)純米造りへのこだわり。
さらには、六号酵母へのこだわりです。

秋田県産米へのこだわりは、蔵元の所在する地域への感謝、敬いの気持ちが込められています。

生酛(きもと)づくりについて詳細はしません(できません)が、酒造りの技法の中でもっとも伝統的な造り方と言われています。その蔵でつくられる天然の乳酸菌を使うのが特徴です。

六号酵母は、この新政酒造が生み出した酵母(糖分をアルコールに変える働きをします)。
1号から5号までは西日本で生まれた酵母であったのに対して、6号は秋田で生まれました。
寒さに強いのが特徴だそうです。

こんなこだわりを持った酒造りに取り組んでいるのが、新政酒造の佐藤祐輔社長です。
東大卒の、元フリーの記者という異色の経歴が喧伝されますが、若き経営者の挑戦がこの蔵元を変えたのは間違いありません。

それまでは普通酒中心だった蔵元を、添加物を一切使わないこだわりの酒をつくる蔵元に変革しました。
そこには、新しい酒造りへの挑戦意欲と、秋田のもの・新政のものへの自信があったのではないかと思います。

‥と前置きが長くなりましたが、それでは、この新政酒造の代表的な酒、「ナンバー6」をいただきます。
「ナンバー6」とはもちろん、六号酵母のことですね。

新政の定番の生酒。
もちろん、秋田の米、秋田の水、そして六号酵母にこだわってつくられています。

米のせいなのか酵母のせいなのか分かりませんが、米の甘みがとっても引き立っています。
フレッシュでいてコクがある。この芳醇さは秋田の自然が生み出したのかな?
‥飲みだすと、止まりません。

ちなみに、この「ナンバー6」、「R-type」と書いているのは、レギュラータイプということ。
いわば定番中の定番です。
この上位酒として、「S-type」と「X-type」があるのですから驚きです。どんなに美味しいんだろう?

新進気鋭の佐藤祐輔社長と若き杜氏たちの酒造りに込めた真摯な思い。
「革新的」と言われながらも、実は「伝統的」なものへのこだわり。
これらの結晶としての「ナンバー6」。マジで美味しいです。

ものづくりへの「思い」って、出来上がったものに伝わるのかな?
ささやかながら、飲み手としても、一杯でも多く飲むことで、その「思い」に感謝を伝えたい。
そんな風に思う日本酒なのでした。
‥え?「呑む言い訳だろ!」って?聞こえない、聞こえない。。。

明日も美味しい一杯、いただきます。ありがとう、新政酒造!

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東野圭吾「雪煙チェイス」の舞台、奥信濃の地酒「水尾 純米吟醸」を飲む。がんばれ、小杉刑事!

今回の「夢中」は、奧信濃の地酒「水尾 純米吟醸」!

このお酒、以前ブログで紹介した、東野圭吾「雪煙チェイス」に登場します。
そのときの記事はこちら

正義感あふれる小杉刑事が、物語の終盤で、想いを寄せる女性から、
この「水尾」をグラスに注がれる場面があります。

本編とは直接関わらない些細な場面なんですが、個人的にとても好きなワンシーンです。
そこに主人公の根津と千晶も登場し、2つのカップルの恋の行方がとても気になります。
そんでどーなるの?東野さん!

さてさて、この「水尾」、奧信濃の酒蔵、長野県は飯山市の田中屋酒造店がつくっています。
ラベルにはこんな文字が。
「仕込水に 野沢水尾山 湧水使用」。

「雪煙チェイス」の舞台となる「里沢温泉スキー場」。
このモデルが、この酒蔵のある飯山からほど近い「野沢温泉スキー場」と言われています。

まさに、小説の中で「雪煙チェイス」が繰り広げられた山。
その麓の湧き水でつくられたお酒なんですね。

その天然の湧き水の効果でしょうか、とても透明感の高い、キリッとした味に仕上がっています。
不純物が一切無いようなスッキリとした飲み口。

小杉刑事が小説でこんな風に評しています。「切れのいい日本酒」。
小杉刑事、なかなかの飲兵衛かも。的確な評価だと思います。

だから、あまりお酒を飲んでいるという感覚がなく、くいっくいっといっちゃいます。

これで景気をつけて、さあいよいよ告白だ、小杉くん!!
つい、悪酔いしてしまいました。。。

ごちそうさまでした。飲み口スッキリの「切れのいい日本酒」です。
がんばれ、小杉刑事!

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有馬藩の御用銘柄は果物の香り。透き通った酸味が魅力の可愛らしい名前のお酒。「庭のうぐいす」を飲む。

今回の「夢中」は、「庭のうぐいす」という名前の日本酒です。

庭のうぐいす。日本酒にはもったいないような(?)、可愛らしい名前ですね。

この名前は、一羽のうぐいすが庭の湧き水で喉を潤す姿を見て、名づけられたものだそうです。

そんな素敵な名前をつけたのは、この日本酒をつくる蔵元、福岡県は久留米市にある山口酒造場の5代目当主でした。

この5代目が生きた時代は江戸時代後期。
「天保の改革」で知られる天保3年に、有馬藩から酒造業の許可を得て、酒蔵を創設。自らが名づけた「庭のうぐいす」の醸造をはじめました。

6代目の頃には、この「庭のうぐいす」は、有馬藩の御用銘柄に指定されるようになります。
歴史と由緒ある酒蔵といえますね。

現在の当主は11代目。
もちろん山口さんですが、「造るのはnipponのこころです」を指針に掲げ、日本のよいもの、日本人の素晴らしさを世に伝えたいという高い志をもって、酒づくりに打ち込んでいます。

さて、肝心のお味ですが。。。

今回いただいたのは、「庭のうぐいす」の季節酒。
冬季限定、新酒が生まれるこの時期にしか飲めない、純米吟醸の生酒です。

「うすにごり」とラベルが貼られているとおり、瓶の底に少しおりが沈殿しています。
これは、搾りたてのお酒を、ろ過処理せずに瓶詰めした証。

そのせいでしょうか、フレッシュな飲み口を味わえます。
驚くのはその酸味。
口に含むと、果実のような酸味と香りが、口から鼻に抜けていきます。

日本酒というより白ワインに近い印象です。
たぶん日本酒が苦手な女子でもイケるんじゃないかな。

繊細で丁寧な酒づくりが偲ばれる逸品です。
11代目がこだわる「nipponのこころ」があらわれた日本酒のように感じられました。

本当に、庭で湧き水を飲んでいたのがうぐいすでよかった。カラスとか野良犬だったら、素敵な名前も台無しですからね。

ありがとう、庭のうぐいす!ごちそうさまでした(ヒック!)。

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