日本最古の酒米が醸す芯の強い後味 岡山県倉敷の地酒「庵(あん)」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、岡山の地酒、特別純米酒「庵(あん)」です。

■備前雄町

岡山県倉敷の地酒です。
その特徴は、酒米に当地産「備前雄町」を使っていること。

「備前雄町」は、現存する日本最古の酒米です。
まぼろしの酒米としても名高い、この岡山県産の雄町米を100%使用した日本酒、それが「庵(あん)」です。

蔵元は、岡山県倉敷市の熊屋酒造です。
倉敷の地で地元産の酒米にこだわり、地元に根ざした酒造りを行なっています。
米こうじにも岡山県産米を使うこだわりぶりです。

■名前の由来

「庵(あん)」という名前の由来は、江戸中期1716年にこの地で酒造りを始めた3代目「庵谷(いほりや)伊七」の苗字の一字を取ったもの。
現在の当主は14代目となる庵谷晴男さん。

ちなみに、「熊屋酒造」の名前は、蔵の北側にある熊野神社(紀州熊野大社の分社)から一字を取って付けられました。

■飲み口は?

さて、飲んだ感想ですが、一言でいうと、力強い純米酒です。

ひとくち含むと、果実の香りと酸味が口の中に広がりますが、ゴクンと飲み干すと、米の香りが後味としてしっかりと残ります。
口の中に米こうじの成分がしばらく残っている感じ。

これは酔いがまわるのが早そう。
この独特な後味は、「日本最古の酒米」の醸し出す風味なのかもしれません。

実は、栓を開けた1日目は、そんな後味もあって微妙な印象だったのですが、次の日に飲んでみたら、印象が変わりました。

空気に触れて、まろやかさが加わったのでしょうか。
それとも、つまみの刺身との相性が良かったのでしょうか。
まるで違う酒になったかのように、まろやかで芯の強い後味が楽しめます。
これまたクイクイといっちゃって、すっかり酔っ払っちゃいました。

昔のひとも、瀬戸内海で漁れた新鮮な魚介を肴に、「備前雄町」を使ったこのお酒を飲んでいたのかもしれません。

ありがとう、備前雄町の酒「庵(あん)」!

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ワイン酵母の酸味と清酒酵母の穏やかな香り 日本酒「和韻 山本」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ワインのような日本酒「和韻 山本」です。

■ワイン酵母を使った日本酒

「和韻(わいん)」という名前の通り、ワインをイメージしてつくられた日本酒です。

以前、ワイナリーがつくる日本酒がおいしいと紹介しましたが、その意趣返し(?)とも言える珍しいお酒が届きました。
言ってみれば、日本酒の蔵元が、ワインに挑戦しているような感じ。
といっても蔵元がつくるのはワインではなく、れっきとした日本酒です。

ラベルには次のように書かれています。

蔵元の山本が海外で手に入れたシャルドネ用ワイン酵母と、秋田の酵母を時間差で添加し、後は神頼みでそれぞれの個性を引き出した限定酒です。
ワイン酵母の酸味と、清酒酵母の穏やかな香りをお楽しみください。

「神頼み」って。。。(笑)

実際に醸造には相当な苦労があったようです。
ワイン酵母を使った日本酒をつくろうと企画してから、幾度も試験を繰り返しますが、できた酒は「甘くて、酸っぱくて、良い香りが全然しない残念な酒」でした。

そこで考えたのが、ワイン酵母単体ではなく、日本酒の酵母と組み合わせること。
ここに、開発中の秋田の新酵母を使用しました。

ここでも試行錯誤を繰り返しますが、そんな苦労の末、ついにワイン固有の酸味と日本酒独特の吟醸香を両立させる逸品が出来上がりました。

神頼みの結果というよりも、新しいワインを造ろうという真摯な思いに神様も応えてくれたのがしれませんね。

■飲み口は

それでは、いただきます。

グラスに注ぐと、ほのかに香る柑橘系の香り。
一口含むと、さらにその柑橘系の香りと酸味が口の中に広がります。

爽やかで、透明感の高い飲み口です。
まさに狙い通りの(?)ワインに近い飲み口を楽しめます。
これなら女性も飲みやすいのではないでしょうか。

特に、この酸味の、強さはこれまでに感じたことのない感じ。
後味まで、ワインのような酸味が舌の上に残ります。

原料米は秋田県産の美山錦45%精米です。
日仏が見事に融合した日本酒ですね。

■山本合名会社

蔵元は、秋田県八峰町にある山本合名会社。秋田の北部、白神山地のふもとにある蔵元です。
この蔵元の酒は、世界遺産である白神山地の天然湧水で育まれた米と水でつくられます。

代表的な銘柄として、この「山本」のほか「白瀑」があります。
今回の「和韻 山本」をはじめ、意欲的に酒造りに取り組んでいる蔵元です。

最近は、秋田の蔵元がつくる美味しい酒に出会う機会が多いのですが、互いに触発されながら切磋琢磨しているようですね。
この「山本」をはじめ、「新政」や「ゆきの美人」など、5つの蔵元が集まって、「NEXT5」という蔵元集団を立ち上げました。
「未来の秋田の日本酒業界は俺達が牽引するんだ!!」という強い気持ちと高い志で、さまざまな日本酒イベントを行なっています。
前代未聞の共同醸造酒の製造も行なっているみたい。

ますます楽しみがひろがりますね。ありがとう、山本!

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加賀の自然がはぐくんだ伝統の銘酒「手取川あらばしり大吟醸生酒」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、加賀の地酒「手取川 あらばしり大吟醸生酒」です。

■酒造りの村

今日紹介する「手取川」。蔵元は、石川県白山市に蔵を構える吉田酒造店です。

もとは山島村と呼ばれていたこの地は、江戸時代から「酒造りの村」として名をはせました。
往時には蔵が十数軒を数え、そこで造られる日本酒は「手取酒」あるいは「山島酒」と呼ばれ珍重されました。

その地酒をはぐくんだのは、手取川の豊かな伏流水、白山からの清澄で寒冷な空気、そして豊かな米の実りなど、恵まれた加賀の国の自然です。

現在、酒造りの村の伝統を受け継ぐ蔵元は、この吉田酒造店ただ一つになりましたが、同蔵元は頑なに手作りに徹して、伝統の日本酒「手取川」を造りつづけています。

■その飲み口は

さて、そんな伝統ある銘酒を早速いただきます。

ひと口ふくむと、その甘さが口の中いっぱいに広がります。
しかも濃厚な甘み、パンチが効いています。杯が進むと、喉が渇いてくるほどの粗々しさを感じます。

一方で、酸味も程よく、フルーティーな香りを味わえます。
「あらばしり」だからでしょうか、出来立て、搾りたてのような新鮮さがあります。
あらばしりとは、日本酒を搾る際に、あまり圧力をかけない初めの段階で出てくる部分で、フレッシュな香りとワイルドな味わいを感じることができるのが特徴です。
だから新鮮なのに、パンチが効いてるのかも…。

ちなみに、吉田酒造店のHPを見ると、この日本酒の紹介にこんな風に書いています。

リンゴのような優しい香りのなかにも、ライム等をイメージする程よい酸味と、引き締まった骨格を感じながら、全体的に瑞々しく、爽やかでフレッシュな印象のお酒です。

うーん。私の感想とは段違いの表現力と味覚力。
どうぞ、皆さん、公式HPの評価をご参考にしてください(苦笑)。

■経営理念

同じく、吉田酒造店のHPに蔵元の経営理念が掲載されています。
そこには、吉田酒造店の酒造りにかけた思いが集約されています。

経営理念
地域の風土と伝統文化に培われた手取酒を継承し、高品質・高品格な酒造りを通じて、お客様の満足と社員とその家族の幸せを目指します。

地域と伝統を重んじる蔵元の酒造りの姿勢が伝わりますね。
今に、大切に大切に受け継がれる「手取酒」を、大切に大切にいただきました。

ありがとう、手取川!吉田酒造店!

■基本情報

銘柄:手取川 大吟醸 生酒 あらばしり
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:45%
アルコール分:16度
醸造元:株式会社吉田酒造店

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ワイナリーが造る本気の日本酒。コルクを開けて飲む大人の酒は狂おしいほどの…!?”ヌメロシス ル サケ エロティック”を飲む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ。
館長のふゆきです。

今日の夢中は、日本酒『ヌメロシス ル サケ エロティック 生酛』です。

■ワイナリーが造る日本酒

日本酒の蔵ではなく、ぶどうに囲まれたワイナリーが造る日本酒です。
製造元は、長野県の小布施ワイナリー。
小さいながらも、栽培から醸造まで世界レベルのクォリティを持つと評判の実力派ワイナリーです。

この小布施ワイナリーが、ワインづくりができない冬の間に、趣味で作っているのがこの日本酒です。
趣味とはいえ、実力派のワイン醸造元が作るお酒。製造にはこだわりがあります。
しかも、冬の間だけとあって、生産量が限られるため、レアで人気があります。

■飲み口は?

さっそくいただきます。
ご覧の通り、見た目は完全にワインです。
コルクまでワイン風。一見したところでは、白ワインにしか見えません。

しかしながら、コルクを開けて、その中身を口に含むと。。。
ワインのようなスッキリした味わいを想像して飲むと、してやられます。

濃厚そして芳醇。ワインで言うなら、フルボディでしょうか。
しかも、今なお米の発酵が進んでいるかのような生々しさを感じます。
そのフレッシュさは、まだまだ暴れ足りないと言わんばかりに、舌の上で弾けます。

■サケ エロティック

ちなみに、「ヌメロシス ル サケ エロティック」ってなんか刺激的な名前ですよね。

「ヌメロシス」とは、英語で言うと「ナンバーシックス」。6番目と言う意味です。
これは日本酒の醸造に使用する酵母として、協会6号酵母を用いていることにちなんでいます。

「サケ エロティック」と名付けられたのは、辛い恋慕や狂おしい恋愛を経た男女にしか分からない香味があるからだとか。

なるほど。分かります(ほんと?)。
確かに、ワインの甘さとは異なる、絡みつくような旨みを味わえます。
世に出回っている、ワインに近い日本酒よりも、よっぽど力強い日本酒に仕上がっています。
さすが、酒エロティック!名前に相応しい、大人の深み。

見た目とは異なる、力強い、大人の日本酒でした。
くれぐれも狂おしいほどに異性にご迷惑をかけないよう、悪酔いにご注意を。
ありがとう、ヌメロシス!小布施ワイナリー!

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その名の由来は秀吉を天下人にのし上げた「賤ヶ岳の七本槍」!勝利の酒「七本鎗」を飲む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、純米酒「七本鎗」無濾過生原酒です。

蔵元は、北近江の酒蔵、冨田酒造有限会社。
酒米として地元・滋賀県産「玉栄」を100%使用しています。

賤ヶ岳の七本鎗

「七本鎗」って、インパクトのある名前ですよね。なんか勇ましい感じ。

それもそのはず、その名前は「賤ヶ岳の七本槍」に由来します。
賤ヶ岳の七本槍とは、本能寺の変の翌年に起きた、織田信長の跡目をめぐる「賤ヶ岳の戦い」で、羽柴秀吉を勝利に導いた七人の若武者のことを言います。

加藤清正、片桐且元、福島正則ら、歴史好きにはたまらない面々ですね。
大河ドラマ「真田丸」でも重要な役回りを演じてました。

この冨田酒造は、その賤ヶ岳の近く、琵琶湖の最北端にあります。
創業は、賤ヶ岳の戦いに先立つこと40年、1534年と言われていますから、この戦も近くで見守ったのかもしれません。

勝利を導く酒

その活躍が秀吉を天下人にしたという由来もあって、七本鎗は、「勝利を導く酒」、「縁起の良い酒」として、多くの人に愛されています。

江戸時代には、参勤交代でこの琵琶湖の北を通った一行がこの酒を好んで飲んだと言います。
もしかしたら、参勤交代の苦労に耐えながら、秀吉の偉業を偲んで、この「七本鎗」をあおってていたのかもしれません。

ちなみに、かの魯山人も愛したお酒みたい。
「七本鎗」の鎗が木偏ではなく金偏なのは、魯山人が彫った扁額によるそうです。

その飲み口は

さあ、勝利の酒をいただきましょう!
一口飲むと酸味が鼻にツンときます。
その後に口の中に広がる、力強い米こうじの発酵した香り。

ひとことで言うと、たくましい!
まさに、「賤ヶ岳の七本鎗」のように力強い日本酒ですね!

ラベルにはこんな風に書いてあります。

「絞ったお酒を熱処理、ろ過等せずそのまま瓶詰めしました。
この時期だけのフレッシュな味わいをお楽しみ下さい。
絞りたての生酒のため、なるべく早めにお飲み下さい。
無濾過のため、瓶底にうっすらオリが溜まることがありますが、
品質上問題ございません。」

まさに、秀吉を援けた七人の若武者のように、フレッシュでたくましい日本酒です。
大切な日の前に、景気付けに一杯いきたいお酒、七本鎗。ごちそうさまでした!

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一口飲んだら「おいしい」言うてもらえるお酒を造ろうや。石鎚山の麓、愛媛の小さな酒蔵がつくった「にこまる純米酒 寿喜心」を飲む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ。
館長のふゆきです。

今日の「夢中」は、にこまる純米酒「寿喜心」(すきごころ)です。

■愛媛の日本酒

四国は愛媛のお酒です。
四国の日本酒というのも東京では珍しいですが、「にこまる」も聞きなれない単語です。

「にこまる」とは、酒米として使われている米の銘柄。九州長崎で開発されたイネの品種で、普通のご飯としても食べられているお米だそうです。
この「寿喜心」は、愛媛県産の「にこまる」を用いた純米酒。

醸造元は、愛媛県伊予地方に蔵を構える首藤酒造。
穏やかな瀬戸内海と西日本最高峰の石鎚山系に囲まれた、西条市小松町という小さな町の酒蔵です。

瓶のラベルに「霊峰石鎚山の恵み」と書かれてある通り、石鎚山の自然がつくり出した地酒です。
日本の名水100選に選出される、石鎚山を源とする水流と、その恵みを受けて育まれた愛媛県産「にこまる」が原料。

「一口飲んだらすぐに『おいしい』言うてもらえるお酒を造ろや」と家族で丹念に酒造りに励んでいるそうです。

■「にこまる」の名にふさわしい飲み口

その思いの通り、飲み口はとても柔らか。
飲み口は爽やかで、柑橘系の酸味と香りが口の中に広がります。
自然に「おいしい」の一言が口をつきました。

「にこまる」の名にふさわしい、家族の思いのこもった、やさしい味わい。
飲む者も笑顔にしてくれます。
ラベルにワンポイント付いた、ニコちゃんマークも可愛らしいですね!

ありがとう、にこまる純米酒「寿喜心」!
これからも「おいしい」と言葉が出るお酒を届けてください。

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「#東北でよかった」。阿武隈の広大な自然が育んだ、美しい日本酒「一歩己」。がんばろう!東北。

今日の「夢中」は、福島の地酒「一歩己(いぶき)」です。

蔵元は、福島の豊国酒造。
阿武隈山地の小さな町にある蔵元ですが、歴史は古く、江戸の天保年間の創業ということですから、約200年の歴史を持つ、伝統ある酒蔵です。

阿武隈の地産へのこだわりも、この蔵の特徴です。
阿武隈で育てられた米、阿武隈で湧き出る伏流水。これらを原料に、阿武隈の地で、人の手により丹精込めた酒造りを行う。
200年に渡って変わらない、阿武隈の地酒。
その一つが、今回紹介する「一歩己」です。

「一歩己」は、豊国酒造を代表する銘柄の一つ。
伝統と格式を承継しつつも、現代嗜好への融合をコンセプトにつくられた新しい日本酒です。

ラベルにはこんな記載があります。

「ただ真っ直ぐに、そこにある酒と向き合い、ただ夢中で醸すことを楽しむ。
焦らず、弛まず、一歩ずつ。若き蔵人」

福島の若き蔵人が踏み出した、真摯で力強い、己の一歩。そんなこだわりが名前にも込められた「一歩己」。
飲み口清らかで、フルーティな味わい。この辺はおそらく若き蔵人の挑戦の成果でしょう。
伝統のしっかりした酒造りがあるから、今風でありながらも、根本にはしっかりした王道の日本酒の味がある。そんな地酒です。

200年の伝統と、若き蔵人のこだわり。それが見事に融合した日本酒です。
阿武隈の地酒「一歩己」。オススメです!

追:
某政治家が、震災が起きたのが「東北でよかった」などという、とんでもない失言をして大臣を辞任しましたが、
それを逆手に、ハッシュタグ「#東北でよかった」をつけて東北地方の美しさを伝える投稿が大量にされているのだそうです。

東北地方の美しさは、自然や風景だけではありません。
その郷土の人や文化、食そして日本酒も、とてもすばらしい。

この「一歩己」も「#東北でよかった」。阿武隈の自然に育まれてよかった。

これからも、微力ながら応援し続けます。
がんばれ、一歩己! がんばろう、東北!

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巨匠が愛した地酒「大観」。震災の苦難を乗り越え受け継ぐ味とは!?

今日の「夢中」は、茨城の地酒「大観」です。

製造元は、茨城県日立市にある酒蔵です。
看板の「大観」は、茨城出身の横山大観にちなんだもの。
日本画の大家、横山大観氏は大の酒好きだったようです。食事の代わりに酒を飲んでいたなんて逸話も残っています。


そんな大観先生が茨城で画作に取り組んでいた時に愛飲していたのが、森島酒造の酒だったそう。
ある年の新酒を大観先生がたいそう気に入られて、「大観と名付けてはどうか」と言って、命名したそうです。
それが昭和28年のこと。銘酒「大観」誕生の瞬間ですね。

それ以来、大観先生だけでなく、全国の酒好きに愛されてきた「大観」。
そんな酒蔵を襲ったのが東日本大震災でした。
酒蔵があるのは太平洋のすぐそば、直線距離で30メートルのところ。
そこを、大きな揺れと津波が襲いました。

当時の被害状況が同社のホームページに記載されていますが、2000リットルもの日本酒が失われたそうです。
蔵の床にはいくつもの亀裂が走り、壁の亀裂からは空が見えたというから、大変な被害ですね。

そんな中でも、「出来ることから始めよう」と少しずつ酒造りを再開。
最初は亀裂の入った酒蔵で、ヘルメットをかぶって酒造りに励んだそうです。

そんな努力が実を結んで、震災の苦難を乗り越え、「大観」は、さらに高い評価を得るに至っています。
その味は、すっきりと綺麗な味わい。酸味が強めのさっぱりとした飲み口。
これは大観先生ならずとも酒好きなら、食事無しで何杯でもいってしまいそう。
今年も、大観先生が大満足のお酒に仕上がりました。天国で飲み明かしてるんじゃないかしら?


ありがとう、森島酒造!これからも巨匠が愛した「大観」を後世に受け継いでいってください!

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長野県佐久の銘酒「明鏡止水」。邪念なくつくられた、力強い純米吟醸酒をグイっと行け!

今日の夢中は、長野の銘酒「明鏡止水」。

明鏡止水(めいきょうしすい)とは、邪念がなく、澄み切って落ち着いていること。
その名の通り、澄み切った、爽やかな日本酒です。

この酒をつくったのは、長野は佐久の酒蔵、大澤酒造。
北に浅間山、南に蓼科山を見晴らせる長野県東部に位置し、良質な米と水に恵まれた環境のもと、「邪念なく」酒づくりに励んでいるようです。

さて、その味ですが。。。
ひとことで言うと、力強い!

一口飲むと、口のなかに濃厚な米の香りが広がります。
「澄み切った」といっても、端麗ではなく濃醇。

これは日本酒の王道といった感じ。
米麹の香りが残っていて、胃に染み入ります。
苦手な人には厳しいかもしれませんが、ハマる人にはハマりそう。

個人的にはちょっとハマっちゃいました。
この前買ってきた千葉房総のつまみを肴に杯を傾けたら、あっという間にいい気分に。
飲み過ぎ注意の日本酒です。

ありがとう、大澤酒造!これからも明鏡止水な酒づくりをよろしく!

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東日本大震災を乗り越え、爽やかなキレを磨き上げた「究極の食中酒」、純米吟醸おりがらみ「伯楽星」を飲む。

今回の「夢中」は、宮城の日本酒「伯楽星」。純米吟醸、おりがらみの生酒です。

蔵元は宮城県の新澤醸造店です。
代表的な銘柄であるこの「伯楽星」はJALのファーストクラスで提供されたりして、日本酒ファンのなかでは知名度の高いお酒ではないでしょうか。

この新澤醸造店、明治から続く歴史ある蔵元なのですが、実は廃業の間際までに追い詰められたことがあります。
それは2011年の東日本大震災。
日本観測史上最大となるマグニチュード9.0の揺れは、明治6年建造の蔵に壊滅的な打撃を与えました。

柱を歪ませるほどの衝撃により、数万本の酒瓶が割れ商品として出荷不能となったほか、タンクに熟成中の6000リットルの原酒も停電の影響で廃棄せざるをえなくなりました。

創業の地、三本木での醸造継続は困難。。。
そんな中、三本木から70キロほど離れた山形県境の川崎町に、使われていない酒蔵を見つけました。
幸運にもこの地は山あいにあって、綺麗な水がふんだんに湧き出ていました。
廃業の危機が一転、新たな酒造りへの出発点を迎えることになったわけです。

そんな酒造りへの真摯な思いがこもった日本酒が、この「伯楽星」。
しかもこの時期限定の、フレッシュな生酒です。

そのお味は。。。?
私の下手なコメントよりも、このお酒のラベルに書かれた、蔵元からのメッセージをお読みいただいた方がいいかもしれません。

『フレッシュな搾りたての味を皆さまにお届けできるよう、搾ってから速やかに出荷する限定の「生酒」です。
「究極の食中酒」を意識し、一層食材を引き立てる事・綺麗で爽やかなキレを演出する事を大切にしています。
繊細ながらも芯のある味わいをお楽しみください。』

新澤醸造店が目指す「究極の食中酒」とは、飲み疲れしない、食事とともにお代わりができる日本酒。
「究極の三杯目」を目指すと、同蔵元の社長が話しています。
生酒だから特に感じるのかもしれませんが、まさに「究極の食中酒」にふさわしい、三杯目も飲むたくなるような爽やかなキレのある飲み口でした。

ありがとう、伯楽星!がんばれ、新澤醸造店!これからも応援します!

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