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館長のふゆきです。
今日の夢中は、「黒松仙醸 城花 」純米吟醸、無濾過生原酒!高遠城址の桜が浮かぶ華やかで芳醇な春の酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。

■黒松仙醸 城花
今日の日本酒は、南アルプスの麓の歴史ある酒蔵から届いた地酒です。
それがこちら、「黒松仙醸 城花」純米吟醸、無濾過生原酒です。

この酒を醸すのは、桜の名所として有名な長野県伊那市高遠町にある酒蔵。
幕末の慶応2年(1866)創業の株式会社仙醸です。社名の「仙醸」は、南アルプスの高峰「仙丈ヶ岳」にちなんで名付けられました。
標高700メートルを超える寒冷な気候と、南アルプスの伏流水を使用した酒造りが特徴です。
地元愛はひとしお、酒米に地元・伊那谷で栽培される「ひとごこち」を使用。自家精米による高品質な酒造りを行っています。
そんな仙醸が醸す春の酒が、「黒松仙醸 城花」純米吟醸、無濾過生原酒です。
ラベルには、この酒にかける蔵元の特別な思いが刻まれていました。
春、長野・高遠城址の桜が一面を彩り、「天下第一の桜」と称される絶景が訪れる人々の心を包みます。その桜の華やぎと儚さを、一滴一滴に込めたのが「城花(じょうか)」です。
口に含むと広がる柔らかで芳醇な味わい、そしてふわりと漂う華やかな香りが、高遠城址の桜の風景を心に描きます。城の歴史を見守ってきた桜の気品と、春の息吹を届ける特別な一杯。桜の美しさと雅やかな香りを愛するすべての人にささげる、至福の純米吟醸です。
■飲み口は
それでは早速、信州高遠の銘酒、「黒松仙醸 城花」純米吟醸、無濾過生原酒をいただきましょう。
栓を開けてトクトクと杯に注ぐと、ふんわりと周囲に華やかな香りがただよいます。
その香りとともにグイッとあおると、口のなかにも洋梨やりんごのようなフルーティな香りが広がりました。


杯を進めていくと、華やかな香りにも負けない、芳醇で濃厚な味わいが広がってきます。
口のなかをしっとりと満たすのが、まるで花の蜜のような艶やかな甘み…。
これが、伊那の酒米「ひとごこち」が醸す甘みなのでしょうか。高遠城址の桜の風景が浮かぶようです。
まさに「城花」の名にふさわしい、高遠城址の桜のように、華やかで芳醇な味わい。
無濾過生原酒だから、その力強さを余すところなく味わうことができます。女性的でいて男性的でもある酒…そんな両面の魅力を秘めた酒といえます。


気づけば、すっかりいい気分…。目の前に高遠城の満開の桜が広がるような、そんな心地よい気分で夢の世界へと入っていったのでした。
今日の夢中は、「黒松仙醸 城花 」純米吟醸、無濾過生原酒!高遠城址の桜が浮かぶ華やかで芳醇な春の酒…でした。
ありがとう、「黒松仙醸 城花」純米吟醸! ありがとう、「仙醸」!
■基本情報
名称:黒松仙醸 城花 純米吟醸 無濾過生原酒
原材料名:米(国産)、米麴(国産米)
精米歩合:60%
アルコール分:16度
製造者:株式会社 仙醸
長野県伊那市高遠町西高遠1653