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館長のふゆきです。
今日の夢中は、「春霞 純米吟醸」緑ラベル!甘い香りと爽やかな酸味…清水の郷が育んだ美酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。

■春霞
今日の日本酒は、秋田の清水の郷・美郷町から届いた地酒。
その名は「春霞」(はるかすみ)。定番のラインナップから、純米吟醸・緑ラベルです。

秋田県美郷町は、町内に126か所もの湧水のある、名水百選にも選定された水の町。
その清水の郷に、明治7年(1874年)に創業した栗林酒造店が醸す代表銘柄が「春霞」です。
その名の由来は、謡曲「羽衣」の一節、「春霞たなびきにけり 久方の月の桂の花や咲く~」にあるとされます。
「霞」が古くは酒の異名であったことにも関係があるのだとか。響きもよくて語呂もいい。とても素敵な酒名ですね。
この酒に込めた蔵元からのメッセージが、ラベル裏に刻まれていました。
春霞 純米吟醸 緑ラベル
秋田県の内陸、奥羽山脈の麓の酒蔵「春霞」。山の雪解け水は良質な地下水となり、広大な仙北平野の田園と酒を潤します。当蔵はこの豊かな土地の柔らかな水を用い、米の味わいを引き出す酒造りを心掛けております。ご飯のおかずと相性の良い食中酒。ぜひお料理のおともに。
■飲み口は
それでは早速、奥羽山脈の麓から届いた「春霞」純米吟醸をいただきましょう。
その愛称ともなっている「緑ラベル」ですが、その色合いは抹茶のように和風で渋い。
ラベルのデザインも余計な装飾を廃してシンプル・イズ・ベストなスタイル。キリっと引き締まります。


どれほど男前な酒かと引き締まった気持ちで杯を近づけると、甘い花のような香りがただよいました。
香りとともにひと口含むと、なんとも甘くて柔らかい味わいが広がりました。第一印象は女性的…。
ただ、二口三口と飲み進めていくと、印象が変わってキリッとした爽やかな酸味が際立ちます。
後味にも残る、口のなかを引き締めるようなキレ味…。これはどんな料理にも合うでしょう。食中酒にぴったりです。


この日の肴は肉料理でしたが、「春霞」緑ラベルと一緒に傾ければ、口のなかがキリリとリフレッシュ。
相乗効果のように、料理も酒もどんどん進んでいきました。今日の夢中は、「春霞 純米吟醸」緑ラベル!甘い香りと爽やかな酸味…清水の郷が育んだ美酒でした。
ありがとう、「春霞 純米吟醸」緑ラベル! ありがとう、栗林酒造店!
■基本情報
名称:春霞 純米吟醸 緑ラベル
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:16度
原料米:秋田県産 美郷錦100%
精米歩合:50%
製造者:栗林酒造店
秋田県仙北郡美郷町六郷字米町56