
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「ソガペール エフィス サケ ヌメロ アン」!ワイナリーが醸すノスタルジーに浸れる和らぎ酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。

■小布施ワイナリーがつくる日本酒
長野県の北東、小布施町にある「小布施ワイナリー」。
信濃の地にある自社ぶどう畑で、丹精を込めたワイン造りをしています。
この小布施ワイナリーで、ワイン畑の仕事ができない冬の時期だけワイン造りから離れて、つくられる日本酒があります。
それが、「ソガペール エフィス サケ エロティック」。小さなワイナリーが醸す極少量のSAKEです。

ワイナリーのテロワールの思想を追求したSAKEは、長野県産美山錦のみを使って醸されます。
テロワールとは、ぶどう畑を取り巻く生育環境のことで、ワインの味を決める要素として重要視されています。
ワイナリーの思想をとり入れたSAKEは、限られた時期とはいえ一切の妥協はありません。
ラベル裏には、小布施ワイナリーのこだわりがこんな風に記載されていました。
①ブルゴーニュワイン的「単一品種」思想により長野産美山錦のみ
②我々が70年ぶりに復活させた旧協会1~5号酵母、培養酵母を入れない古典生酛、戦前発見の6号酵母のみで発酵
③全量生酛
④活性炭、アルコール、酵素、培養乳酸菌、培養硝酸還元菌、無機塩類無添加
⑤衛生管理の上、ワイン設備を共用
⑥本業の名を貶めぬ「SAKE」を醸す
⑦香味はワインに迎合せず(ラベル裏より)
ブルゴーニュを引き合いに出してテロワールの思想を宣言。ワイナリーのこだわりが伝わりますね。
今回いただくのは、「ソガペール エフィス」シリーズの「ヌメロ アン」。英語ではナンバー・ワン、協会1号酵母を使用した逸品です。
■飲み口は
それでは早速、ワイナリーがつくるこだわりの日本酒、「ソガペール エフィス サケ ヌメロ アン」をいただきましょう。
見た目は完全にワイン…。瓶の形もラベルデザインも。加えて開栓部は、コルクで封入されています。
ワインオープナーでコルクを抜いて、杯にトクトクと注ぎます。すると、ふんわりとただよう果実系の香り…。


その香りとともにひと口含むと、舌にピリリと微発泡感。爽快感あふれるフレッシュな飲み口です。
さらに飲み進めていくと、フレッシュな香りとともに透き通った酸味が口の中を駆け巡ります。若い果実のような酸味です。
結構酸味は強めですが、それも気にならないのは、それを中和させるようなミルキーな風味があるから。
ラベル裏には1号酵母の特徴として「ノスタルジーに浸れる和らぎ酒」と書かれています。たしかにそうかも…。ふんわりとやさしい口当たりを楽しめます。


爽快感あふれる酸味とふんわりとろけるような飲み口。気づけば杯がどんどん進んでいきます。
これが、テロワールの思想を追求したワイナリーのSAKE!ミルキーでやさしい味わいに舌も心もすっかり和らぎました。
今日の夢中は、「ソガペール エフィス サケ ヌメロ アン」!ワイナリーが醸すノスタルジーに浸れる和らぎ酒でした。
ありがとう、ソガペール エフィス サケ ヌメロ アン!ありがとう、小布施ワイナリー!
■基本情報
品名:ソガペール エフィス サケ ヌメロ アン
原材料名:米(国産)、米麹(国産米) ※2024年収穫長野県産美山錦100%使用
精米歩合:59%
アルコール分:15度
製造者:小布施ワイナリー株式会社
長野県上高井郡小布施町押羽571