こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、福禄寿「一白水成 HIKOBE」純米大吟醸!秋田県五城目の老舗酒蔵が醸す愉しい酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■一白水成
今日の日本酒は、秋田県五城目町の蔵元を訪れて手に入れた逸品。
「一白水成」(いっぱくすいせい)純米大吟醸です。
この酒を醸す蔵元は、創業300有余年の歴史を持つ老舗酒蔵「福禄寿酒造」です。
創業は江戸・元禄元年(1688年)。ルーツは、安土桃山時代の織田信長の一向一揆鎮圧でで石川県松任から出奔した渡邉家にあるというから、その歴史は筋金入りです。
今回いただくのは、そんな老舗酒蔵が2006年から新たにスタートさせた銘柄「一白水成」。
一白水成とは「白い米と水から成る、一番旨い酒」という意味です。まだまだ新たなチャレンジをしているんですね。
ただ、当蔵の酒造りの理念は今も変わらず。同蔵のコンセプトには次のような言葉が刻まれています。
わたしたちは「愉しい酒」づくりを 目指し日々精進しております。
楽しいとは違う、飲んでいただく方に 心から愉しんでいただきたいという思いと
蔵人たちが心から愉しんで 酒造りをしている想いを大切にしています。ひとつひとつ丁寧に手造りで造ることを柱とし 手造りの方が良い工程 機械に任せた方が効率よく正確にいく工程など その年のごとの経験を踏まえ 当蔵にあった製法で造っております。
地の「米」地の「水」地の「人」をモットーに 秋田県五城目の土地を感じていただけるよう
(福禄寿酒造 コンセプト)
日本酒に想いを込めて醸し続けて参ります。
「愉しい酒」、「秋田県五城目の土地を感じて」なんて、素敵な言葉ですよね…。
さあ、秋田県五城目の旧く新しい銘酒「一白水成 HIKOBE 純米大吟醸」をいただきましょう。
■飲み口は
それでは早速、秋田県五城目の日本酒「一白水成 HIKOBE 純米大吟醸」をいただきましょう。
「HIKOBE」とは、福禄寿酒造の新たなチャレンジの一つ、酒蔵に併設されたショップ&カフェ。
ここでは、五城目町の工芸品やオリジナルグッズを販売、もちろん福禄寿の日本酒も…。
ここで限定販売されているのが、「一白水成 HIKOBE 純米大吟醸」なのです。
同蔵を訪れたときに運よく、HIKOBEでこの逸品をゲット。出会えた感動冷めやらぬまま、本日開栓となりました。
杯に注いで、入手できた幸運に感謝しながら、杯をかたむけます。
すると、杯を近づけた途端、華やかな香りが広がります。なんて強くて美しい香りなんだろう…。
その華やかな香りもろとも、グビリと一白水成をひと口含みます。
ガツン…強めの香りに負けないほどの強めの酸味が口のなかに広がりました。これはパワフルにして美麗…。
香りと味わいを、これだけ強く味わえる酒はあまりありません。それだけ「米」も「水」も「人」も想いを込めたんだろうな…。
何杯も何杯もいける、秋田県五城目の恵みがすべて詰まった日本酒。これは最高に「愉しい」酒です。
気づけば、何杯も何杯も杯が進んでいました。愉しいと、つい飲みすぎちゃいますね…(笑)。
ありがとう、一白水成! ありがとう、福禄寿酒造!
■基本情報
名称:一白水成 HIKOBE 純米大吟醸
アルコール分:16度
精米歩合:45%
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
製造者:福禄寿酒造株式会社
秋田県南秋田郡五城目町字下夕町48番地