「ソガペールエフィスサケヌメロシス」！ワイナリーが醸す美日本酒

2022年2月25日

ふゆき

こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「ソガペールエフィスサケヌメロシス」！ワイナリーが醸す美日本酒です。
さまざまな日本酒の飲みレポを取り揃える「夢中図書館日本酒館」。飲み口レビューや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。

■小布施ワイナリーがつくる日本酒

長野県の小布施町でワイン造りに励む「小布施ワイナリー」。
このワイナリーが、雪と厳寒でワイン畑の仕事ができない数週間だけワイン造りから離れて、手掛ける日本酒があります。

それが、今日いただく「ソガペールエフィス」です。
ワイナリーのテロワールの思想を追求したSAKEは、長野県産美山錦のみを使って醸されます。

テロワールとは、ぶどう畑を取り巻く生育環境のことで、ワインの味を決める要素として重要視されています。
ワイナリーの思想をとり入れたSAKEは、限られた時期とはいえ一切の妥協はありません。ラベル裏にはこんなこだわりが記載されていました。

①ブルゴーニュワイン的「単一品種」思想により長野県産美山錦のみ
②我々が70年ぶりに復活させた旧協会１～５号酵母、培養酵母を入れない古典生酛、そして戦前発見の6号酵母のみで発酵
③生酛のみで仕込む
④活性炭、アルコール、酵素、培養乳酸菌、培養硝酸還元菌、無機塩類など無添加
⑤衛生管理徹底の上、ワイン設備を共有
（ラベル裏より）

今回いただくのは、「ソガペールエフィス」シリーズの「ヌメロシス」。
英語ではナンバー・シックス、協会6号酵母を使用した逸品。米には小布施のドメーヌイケダ産の美山錦を使用した、小布施ワイナリーこだわりの日本酒です。さあ、いただきましょう！

■飲み口は

それでは、協会6号酵母を使用した「ソガペールエフィスサケヌメロシス」をいただきます。

さすがはワイナリーの日本酒。コルクで封入されています。
コルクオープナーで栓を開けて、杯にトクトクと注ぎます。ついワインのように杯を回したくなりますが、そんなことをせずに思いっきり杯をあおります。

すると、口のなかに、ふんわりと美しい香りが広がります。
これはなんだろう…。なんだか白ワインでも飲んでるかのようなフルーティな香りです。

そう、日本酒とは少し異なる独特な風味を楽しめます。
それを生み出しているのが、ワイナリーならではの独特な酒造りなのだと思います。

透き通るような凛とした酸味と、ふんわり広がるやさしい甘み。
これは日本酒初心者からツウの方まで、全ての人が恋に落ちてしまう日本酒じゃないかしら。

実はこの酒、「Sake Erotique」（サケエロティック）という刺激的なネーミングをされています。
これについては、「辛い恋慕や狂おしい恋愛を経た大人の男女にのみ解りうるフェティッシュかつ退廃的な香味のsakeであるがゆえ「Sake Erotique」としました」という記載があります。

その味が「解りうる」ほどの恋愛をした経験はありませんが、飲んだらイチコロ。すっかりこの酒に恋に落ちてしまいました。
今日の夢中は、小布施ワイナリーがつくる日本酒、「ソガペールエフィスサケエロティックサケヌメロシス」でした。

ありがとう、ソガペール！　ありがとう、小布施ワイナリー！