「100年前」を冠したレガシーで官能的なSAKE…小布施ワイナリー「ソガペール・イリヤソントン」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「100年前」を冠したレガシーで官能的なSAKE…小布施ワイナリー「ソガペール・イリヤソントン」です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。

■小布施ワイナリーがつくる日本酒

長野県小布施町で、丹精を込めたワイン造りに励む「小布施ワイナリー」
このワイナリーが、ワイン畑の仕事ができない冬の時期だけ手掛ける日本酒があります。
それが、「ソガペール エフィス」。小さなワイナリーが醸す極少量のSAKEです。

ワイナリーの思想をとり入れたSAKEは、限られた時期とはいえ一切の妥協はありません
そのこだわりの一つが、様々な日本酒酵母を使用してSAKE造りに挑戦していること。
銘柄名には、1号酵母を使用した「UN」(アン)や2号酵母を使用した「DEUX」(ドゥー)、6号酵母を使用した「SIX」(シス)など、数字が冠されています

今回いただくソガペールに冠された数字は、「IL Y A 100 ANS」(イリヤソントン)
その意味は「100年前」。この数字はなんだろう?と思ったら、ラベル裏を見て合点がいきました。

明けぬ夜は無し、上がらぬ雨は無し。
今から凡そ100年前、人類は疫禍、戦禍、恐慌の中を乗り越え生き続けてきました。奇しくも100年前、日本酒製造技術も激動の時代真っ只中でありました。様々な思いが交錯する「100年前」という名のsake。
100年前には既に発見されていた旧協会1号酵母と2号酵母の混合発酵。男酒と女酒のアッサンブラージュは官能的。トップレートはフレッシュバター&青林檎ヨーグルトの禁断系。レガシー酵母&生酛由来であるフレッシュビターネスの余韻は和柑橘を彷彿とさせ優しく料理に寄り添います。我々はsake「IL Y A 100 ANS」から何を感じ、何を後生に残しうるのでしょうか。

これがワイナリーの発する言葉でしょうか…。まるで日本酒の蔵元が発するような強烈なメッセージです。
ただ、後段の表現はさすがはワイナリー。ソムリエのコメントのように、文学的で表現ゆたかです。このメッセージを見ただけで、ゴクリと喉が鳴ります。

■飲み口は

それでは、小布施ワイナリーが冬の間だけ手掛けるSAKE「ソガペール エフィス イリヤ ソントン」をいただきましょう。

見た目は完全にワインです。瓶の形もラベルデザインも。加えて開栓部は、コルクで封入されています。
コルク栓を開けて、グラスにトクトクと注ぐと、ふんわりと果実のようなフレッシュな香りが広がりました。

ひと口含むと、その香りと合致するかのように、舌の上でフレッシュな果実を思わせる爽快な酸味がはじけます。
その酸味を楽しみながら喉に流し込むと、口のなかには乳酸系のやさしい甘みが残ります。これが、「フレッシュバター&青林檎ヨーグルトの禁断系」か…。

これは、知らず知らず杯に手が伸びるほどに魅惑的。まさに「官能的」な味わいに引き込まれていきます。
杯を進めていくと、フレッシュさだけでない「深み」もあるのが、このSAKEの魅力であることに気づきます。

特徴である酸味は、杯を重ねるたびにまろやかな旨味をまとっていきます。落ち着いた酸味…とでも言うようでしょうか。
これはやはり、レガシー酵母と生酛という伝統的な酒造りだからこそ成しえる味わいなのかもしれません。さすがは「100年前」を冠したSAKE。日本酒という日本が誇る文化に乾杯です。

気づけば、杯が進んですっかりいい気分に。「100年前」という名前が冠されたSAKEに、完全に魅了されたのでした。
今日の夢中は、「100年前」を冠したレガシーで官能的なSAKE…小布施ワイナリー「ソガペール・イリヤソントン」でした。

ありがとう、小布施ワイナリー! ありがとう、ソガペール エフィス イリヤソントン!

■基本情報

品名:ソガペール エフィス イリヤソントン
原材料名:米(国産)、米麹(国産米) ※2025年収穫長野県産美山錦100%使用
精米歩合:59%
アルコール分:14度
製造者:小布施ワイナリー株式会社
長野県上高井郡小布施町押羽571

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