こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「梵」中取り純米大吟醸 無濾過生原酒!"豊潤旨口"な味わいにとろける…です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■梵 "豊潤旨口" 純米大吟醸
今日の日本酒は、福井を訪れたときに手に入れることのできた銘酒。
「梵」無濾過生原酒、ラベルに"豊潤旨口"と刻まれた中取り純米大吟醸です。
この酒を醸すのは、福井県鯖江市に蔵を構える加藤吉平商店。
創業は1860年。ものづくりの文化が根付く鯖江で、こだわりを持った酒づくりを続けている名蔵です。
同蔵には創業以来、受け継いできたこだわりが3つあります。
一つは、完全無添加の純米酒のみを醸していること。
梵が酒づくりで使うのは、米と米麹と水の3つだけ。余分な添加物は一切加えません。
「体に優しく、心からうまいと言ってもらえる日本酒をつくり続けたい」という先代の思いを受け継ぎ、手造りによる酒づくりを続けています。
2つめは、国内トップクラスの米の磨き。
それは、雑味の無い透き通った味わいを実現したいという蔵の思い。
米の磨きにこだわり抜き、国内トップクラスに白く精米されたお米を使って醸造しています。
3つめは、零度以下で熟成させる氷温熟成。
氷温熟成することで、香りが際立ち、深い口当たりが加わります。
同蔵では、最低でも1年、長いものでは10年以上もの間、大切に熟成しています。
今日いただく「梵」無濾過生原酒、これらこだわりの酒造りから生み出されたもの。
無濾過の生原酒、しかも山廃仕込みの中取り、純米大吟醸。今日は、福井鯖江の地に思いを馳せながら、最高の日本酒をいただきましょう。
■飲み口は
それでは早速、「梵」無濾過生原酒をいただきましょう。「豊潤旨口」の中取り純米大吟醸です。
この酒について、同蔵ホームページにある商品紹介には次のように記されています。
マイナス10℃で氷温熟成された純米大吟醸酒です。力強い生原酒の骨太さを持ちながら、香り高く、フレッシュな旬の旨さを封じ込めた、〝豊潤旨口〞です。
(加藤吉平商店HPより)
たしかに、ひと口含むと、純米大吟醸のイメージとは異なる、力強い飲み口に驚きます。
しっかりとした酒の味が舌から身体の芯に染みわたっていく感じ。これが生原酒の「骨太さ」なのでしょう。
味のほうは、特徴的なのは深い甘み、とろりとろけるような甘さです。
そこから濃厚な旨みが、華やかな香りとともに広がっていきます。味わい豊かで深みがある…これが「豊潤旨口」というやつか。
気づけば、どんどん杯が進んでいきました。生原酒だからアルコール度数高めなんだよね…。
すっかり気分は北陸福井へ…。食事も美味しかったし、酒も美味しい…。もう一度行くことを夢見て、とろり夢見心地になったのでした…。
ありがとう、「梵」無濾過生原酒! ありがとう、「豊潤旨口」中取り純米大吟醸!
■基本情報
名称:梵 中取り純米大吟醸 無濾過生原酒
原材料名:米(日本産)・米麹(日本産米)
精米歩合:50%
アルコール分:17度
製造者:合資会社 加藤吉平商店
福井県鯖江市吉江町1-11