その街酒場「秋田」！お酒が進む珍味と料理で秋田の日本酒を堪能"丿貫"

2025年3月7日

ふゆき

こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。

今日の夢中図書館「日本酒館」は、その街の食と酒を楽しむ「その街酒場」。
今日は、秋田県秋田市へ。秋田市中通にある居酒屋「丿貫」で美味しい肴と美味しい日本酒をいただきます。

■丿貫

今日の旅は、新幹線こまちにぶらり揺られて北東北・秋田へ。
豊かな自然にめぐまれた秋田には、美味しい酒も美味しい食もあるんですよねぇ…。

向かったのは、秋田市中通にある居酒屋「丿貫」（へちかん）です。
暖簾をくぐると、席はほぼ満席。幸運にもカウンター席が空いていて、そちらに着席しました。

テーブルに置かれていたメニューを見ると、ずらりと並ぶ料理とお酒の数々…。
地元でも観光客にも人気の理由が分かります。どれもこれも美味しそうで迷っちゃう…。

そんな中から、まずオーダーしたお酒は、秋田の日本酒！雪の茅舎（山廃純米）です。
ガツンと来る力強い酸味！後味までしっかりとその酸味が残ります。これはシビれる…。お通しのゆで落花生をアテに杯が進みました。

料理のほうは、メニューの一番目に記載されていた「黒毛和牛ホルモン煮込み」をオーダー。
推しの黒毛和牛ホルモンは、とびっきり弾力のある食感。噛むほどに肉の旨みとタレの甘みが絡み合います。タレがそこまで濃くないから、すすりながら絶品ホルモンを楽しめました。

追加で日本酒をオーダー。続いても秋田の日本酒、「出羽の冨士」純米です。
一口含むと、前の一杯とは対照的に、口の中に広がる強めの甘味。ほんと日本酒っていろんな味わいを醸しだして面白いよなぁ…。
その後に、舌の奥の方に酸味と渋味が残ります。ホルモン煮込みとの相性も抜群です。

続いての料理は「刺身盛り合わせ」。この日は、太刀魚、アイナメ、カマス、生ニシン、マグロ。
付け合わせで食用菊が添えられてるのが秋田っぽい。なかでも、アイナメ刺身が絶品…。ハリのある食感と噛むほどに広がる旨みを楽しめました。

これは日本酒が欲しくなります…。次の日本酒も秋田産、「刈穂銀風」本醸造です。
飲み口のほうは、すっきり淡麗。飲みやすさ抜群、透き通った美味しい飲み口を楽しめます。

続いてオーダーしたのは、見慣れない料理「たいわた」。鯛のワタを熟成させた珍味です。秋田市民市場で人気なのだとか。
パクリと口に運ぶと…これはヤバい。独特な臭みと旨みで、これぞ珍味という味わい。噛むほどに広がる魚介の風味と塩味が酒好きにはたまりません。どんどん酒が進みます。

たまらず、さらに追加の日本酒のオーダー。〆も秋田の日本酒、「高清水和賀山塊」純米です。
秋田の夜を総括するような、まろやかな味わい…。ただでさえほろ酔い気分が、さらに心が癒されるようなやさしい飲み口です。

こちらも〆の料理としてオーダーしたのは、「ガサエビの塩焼き」。ガサエビとはシャコの一種、クロザコエビの地方名。秋田をはじめ日本海で水揚げされます。
頭からそのままカブりつくと、カリッカリでアツアツ。わたの苦味がじゅわーっと滲み出ます。噛むほどに潮の香りが広がる、これまた酒との相性抜群の料理。噛むほどに酒が進みました。