こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「鶴齢 純米酒 にごりざけ」!とろり濃厚でピリリ爽快、冬季限定にごり酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■鶴齢 純米酒 にごりざけ
今日の日本酒は、新潟を代表する銘柄「鶴齢」(かくれい)です。
この銘酒を醸すのは新潟南魚沼に蔵を構える青木酒造。江戸享保期から300年にわたり酒造りを続ける老舗酒蔵です。
雪深い魚沼地方の食文化は、冬の間も長期保存が可能な干物や漬物など塩辛い味付けが主体。
これに合う酒として、キレの良い淡麗な造りでありながら米本来の甘さを残した「淡麗旨口」の日本酒を造り続けています。
今回いただくのは、その鶴齢が冬季限定で提供する逸品「鶴齢 純米酒 にごりざけ」です。
その年最初に仕込んだ醪(もろみ)から造られた新酒。火入れを一切していない、酵母を活性化したまま瓶詰めした生原酒です。
瓶に開栓注意のタグが付いていました。瓶内発酵による炭酸ガスが含まれているから。
それほどフレッシュで勢いのいい酒なんですね…。今日の日本酒は「鶴齢 純米酒 にごりざけ」。この時期だけ味わえる旬な日本酒です。
■飲み口は
それでは、老舗酒蔵が醸す冬季限定の生原酒、「鶴齢 純米酒 にごりざけ」をいただきましょう。
注意書きにある通り、慎重に栓を緩めていきます。栓が空くと、瓶のなかから炭酸ガスが噴出するのが分かりました。
ほんと、瓶の中で活性が進んでたんだなぁ…。なんか日本酒の神秘に触れたようでちょっと感動です。
杯に注ぐと、シュワシュワっとさらに炭酸がはじけ出ます。うん、やっぱり酵母が生きてる…。
そのまま口に運ぶと、その生命力を誇るように、ピリリと微発泡感がはじけ飛びます。
なんとも爽快…。新酒らしいフレッシュな香りとスッキリとしたキレ味を楽しめます。
さらに、底に沈んでいた滓が活性とともに透明な酒になじんで、それを白くしていくと濃厚な味わいが加わっていきます。
これは醪(もろみ)が醸す甘さ…。この甘さも味わえるのが、同蔵のめざす「淡麗旨口」なのでしょう。
これはヤバい…。とろり滑らかな喉ごしも手伝って、杯がどんどん進んでいきます。気づけば、いつの間にか、頭のなかも真っ白になって、夢の中に入っていったのでした。
ありがとう、鶴齢! ありがとう、旬な純米酒にごりさけ!
■基本情報
名称:鶴齢 純米酒 にごりざけ
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:60%
アルコール分:17度
製造者:青木酒造株式会社
新潟県南魚沼市塩沢1214