こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「Hizirizm ひとめぼれ SAVAGE」!爽やかで芳醇…多彩な味を楽しめる聖酒造の挑戦酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■HIZIRIZM
今日の日本酒は、赤城山麓にある注目の酒蔵「聖酒造」から届いた試験醸造酒…。
「HIZIRIZM ひとめぼれ 35&50 SAVAGE 生酛」です。
聖酒造の屋号は、万葉の歌人・大伴旅人が詠んだ酒を褒め称える歌からとっています。
「酒の名を 聖と負ほせし古の 大き聖の言の宣しさ」
(意味:酒の名前を聖人と名付けた昔の大聖人の言葉はなんとすばらしいことか)
そんな「聖」を名に冠した聖酒造は、天保12年(1841年)創業の老舗蔵。
蔵を構える赤城山西南麓の渋川市北橘町は、乾燥した赤城おろしが吹く寒冷な地として知られます。
住む人は眉をひそめる赤城おろしも、冬場の寒造りには最適です。
聖酒造は、清涼な空気と緑豊かな自然環境を生かした良質な酒造りを行っています。
今回いただく日本酒は、そんな聖酒造が「試験醸造」「挑戦酒」として醸した「HIZIRIZM」です。
蔵元独自の環境をベースに、新たな酒造りに挑戦した数量限定酒。果たしてどんな味なのでしょうか…。
■飲み口は
それでは早速、聖酒造の試験醸造酒「HIZIRIZM ひとめぼれ 35&50 SAVAGE 生酛」をいただきましょう。
日本酒とは思えない、モダンなデザインですね…。蔵元の新たな挑戦への思いが込められているようです。
そんなラベルを眺めながらひと口含むと、ピリリとわずかながらも舌を刺激する微発泡感。
ひと口めは爽やか。無濾過無加水のまま直詰めされた酒らしい、生命力あふれる飲み口を楽しめます。
ただふた口めから様相が変わります。ふた口め三口めと飲み進めていくと、印象が一転、爽やかさよりも芳醇さのほうが主張するようになります。
華やかな香りと甘美な旨み…。生酛造りの特徴でもある上品な酸味もあるで、多種多彩な味わいを楽しめます。
これが、聖酒造の挑戦…伝統の生酛造りと近代の技術の融合。飲むほどに、そのダイナミックな飲み口に魅入られていきます。
気づけばすっかりいい気分。今回も聖酒造の試験醸造酒にすっかりやられました。これからも、どんどん新たな酒に挑戦してほしいです。
ありがとう、聖酒造! ありがとう。HIZIRIZM!
■基本情報
名称:HIZIRIZM ひとめぼれ 35&50 SAVAGE 生酛
原材料:米、米麹
原料米:群馬県産ひとめぼれ 100%
精米歩合:麹米35%、掛米50%
アルコール分:15度
製造者:聖酒造
群馬県渋川市北橘町下箱田380