「十石 祝」純米吟醸!京都酵母が織りなす美しい飲み口…京都伏見の古くて新しい酒

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「十石 祝」純米吟醸!京都酵母が織りなす美しい飲み口…京都伏見の古くて新しい酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。

■十石 祝

今日の日本酒は、京都伏見から届いた古くて新しいお酒…。
「十石(じっこく) 祝」純米吟醸です。

「古くて新しい」と表現したのは、この酒を醸す松山酒造の歴史と今の酒造りにあります。
松山酒造は1923年の創業。1967年から京都伏見で酒造りを行ってきましたが、2021酒造年度は生産を休止します。

今後のあり方を模索するなか、明治期建造の歴史ある酒蔵で再び酒造りに挑むこととなりました。
創業100年になる2023年から製造スタイルを一新。京都にこだわった酒蔵として酒造りをスタートしています。

ちなみに酒蔵は、江戸期の薩摩藩邸伏見屋敷の跡があった場所にあります。
天璋院篤姫が京滞在時に宿泊したり、寺田屋で襲撃された坂本龍馬が逃げ込んだり…。歴史ファンには胸アツです。

そんな歴史が折り重なる場所で新しい酒造りがはじまりました。ラベル裏には、次のようなメッセージが刻まれています。

100年の歴史を持ち、長きにわたり伏見の地で酒造りを行ってきた松山酒造が、一年余りの休止期間を経て2023年春に再出発しました。
新たな銘柄「十石(じっこく)」では京都の素材にこだわった酒造りを行います。「祝 純米吟醸」は第一弾のお酒です。京都市産業技術研究所が開発した「京都酵母」と伏見の銘水によって醸しだされた香りが、京都府産の酒造好適米「祝」のやわらかな旨味と調和します。口に含んだ時の果実香と、ほのかな余韻をお楽しみください。

(ラベル裏より)

さらに、使用酵母についての記載があります。使用酵母は「京の琴」
説明によると、5種類ある「京都酵母」の一つ。青りんごや洋なしのような果実香を多くつくるのが特徴。甘・酸・辛・苦・渋のバランスの良いお酒ができあがるとのこと。

果たして、どんな飲み口でしょうか…。今日の夢中は、松山酒造の古くて新しい酒「十石(じっこく) 祝」純米吟醸です。

■飲み口は

それでは早速、松山酒造の「十石(じっこく) 祝」純米吟醸をいただきましょう。

ラベルに描かれた「十石」の「石」の字が独特ですよね。
この「石」の字は、長く伸びる払いの部分で水の流れをあらわし、小さな屋形船を添えることで、十石舟が航行するさまを描いているとのこと。

舟運が栄えた京都伏見らしいですね…。この辺りにも京都へのこだわりが感じられます。
そんな十石舟を想像しながら杯を口もとへ。すると、清らかな川が流れるように喉を潤していきます。

なんて美しい飲み口でしょうか…。一切の雑味を廃したような透明感ある飲み口。
果実のような香りとともに身心をリフレッシュするような爽快感が広がります。

これが京都酵母の一つ「京の琴」の醸すハーモニーなのでしょうか。
はじめは、ほんのりとした甘さ、後に洗練された酸味、後味に残る苦み…。

たしかに、京都酵母の特徴である「甘・酸・辛・苦・渋」のバランスがとても良い…。
だから、どんどん杯が進んでいきます。さすが歴史を刻んだ京の美酒。戦国武将も幕末志士たちも、さまざまな夢を胸にこの酒を飲んだのかもしれません。

今日の夢中は、京都酵母が織りなす美しい飲み口!京都伏見の古くて新しい酒「十石 祝」純米吟醸でした。
ありがとう、「十石 祝」純米吟醸! ありがとう、松山酒造!

■基本情報

名称:十石 祝 純米吟醸
アルコール分:16度
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:60% 京都府産米「祝」100%使用
製造者:松山酒造株式会社
京都市伏見区東堺町472番地

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