こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、新政「亜麻猫2021」!新政のチャレンジは続く…過去最高級クオリティ亜麻猫です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■亜麻猫
米どころ秋田に蔵を構える新政酒造。
地域を愛し地域に根差した、こだわりの酒造りを行う酒蔵です。
館長ふゆきも大好きな酒蔵。これまでも、定番生酒「No.6」(ナンバーシックス)や酒米の個性を味わう火入れ酒「Colors」(カラーズ)シリーズなどをいただいてきました。
今回いただくのは、一般的な日本酒の製法によらず、革新的で大胆な手法を用いて醸される「Private Lab」(プライベートラボ)シリーズ。
その中から、新政ラインナップの中でも最も個性的とされる「亜麻猫」(あまねこ)をいただきます。
この「亜麻猫」、何が革新的かというと、通常の清酒用麹に加えて、強い酸味を持つ焼酎用麹(白麹)を用いて醸されていること。
なので日本酒離れした酸味を楽しめるのが特徴。定番化されて12年を経ても、多くの日本酒ファンから愛される日本酒です。
そんな人気の「亜麻猫」ですが、新政のチャレンジングな精神に翳りはありません。
第13世代となる「亜麻猫2021」(令和3酒造年度/2021-2022)では、製法を一新。さらに美味しい「亜麻猫」造りの挑戦が進められました。
ラベル裏には次のようなメッセージが記載されています。
この作品は、高い酸味を持つ焼酎用の麹を用いて醸造される、新政きっての酸味系・辛口酒である「亜麻猫」です。十三代目を迎えた本ヴィンテージでは、製法を一新。圧搾方式を昔ながらの「押し槽(おしぶね)」に戻し、木桶の風味や酸味に拮抗するまろやかさをも兼ね備えたスタイルになりました。過去最高クラスのクオリティで、ライバル「陽乃鳥」の玉座を奪還できるか?醸造側も楽しみな本年度の「亜麻猫」です。ぜひお楽しみください。
(ラベル裏より)
■飲み口は
「過去最高クラスのクオリティ」…。喉が鳴りますね。
それでは、新政ラインナップの中でもひと際個性的な逸品「亜麻猫」をいただきましょう。
杯にトクトクと注いで、亜麻猫のラベルを眺めながら、グビリとあおります。
ファーストインプレッションは…酸っぱい!口に含んだ瞬間、シャキっとするような酸味が口のなかを駆け巡ります。
さすがは焼酎用の白麹。日本酒とは一風異なる力強い酸味ですね。
フレッシュというよりもトロリととろけるような酸味が、じわじわっと舌と喉に染みわたっていきます。
それでいて、まろやかな甘みも感じるのは、昔ながらの「押し槽(おしぶね)」方式を採用したからなのかしら。
これが、白麹由来の強い酸味をマイルドな飲み口に中和します。「酸味に拮抗するまろやかさ」とは言い得て妙。甘酸っぱい飲み口に杯がどんどん進んでいきます。
気づけば、あっという間に瓶の中が残りわずかに…。
さすがは、蔵元が「過去最高クラスのクオリティ」と称する亜麻猫。個性的でありながらも、飲むほどに安心感も広がる美味酒でした。
ありがとう、新政! ありがとう、亜麻猫!
■基本情報
名称:亜麻猫 白麹仕込純米酒
特殊製法:白麹使用 高酸味酒
アルコール度:13度
原材料名:米(秋田県産)、米麹(秋田県産米)
精米歩合:麹米55%、掛米60%
原料米名:秋田県産米100%使用
原料米収穫年度:2021年度
醸造年度:令和3酒造年度(2021-2022)
使用酵母:きょうかい6号
発酵容器:木桶
製造者:新政酒造株式会社
秋田県秋田市大町6丁目2-35