こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、この時期限定の日本酒「ゆきの美人秋仕込みしぼりたて生酒」純米吟醸です。
■秋田醸造
製造元は、酒どころ「秋田」をその名に冠した酒蔵、秋田醸造株式会社。
当「夢中図書館」でとり上げるのは2回目になります。
最近の秋田の酒蔵は、酒造りにこだわりを持つ、チャレンジングな酒蔵が多いんですよね。
それを牽引するのが、秋田の若手蔵元集団「NEXT5」。この秋田醸造も、その一員です。
1999年に蔵を継いだ三代目は、普通酒を大量生産して桶売りする、それまでのやり方に危機感をいただきます。
何しろ大手がひしめき合う業界の中で、桶売りという分野で、中規模の秋田醸造が生き残るのは並大抵のことではありません。
そこで彼がとった選択肢は、少量生産、品質志向への切り替えでした。
古い酒蔵を解体し、鉄筋コンクリートのマンションを建設。その1階に最新設備を兼ね備えた蔵を作りました。
その間、三代目自身は醸造技術を学び、杜氏としての技能・知識を修得します。
その結果、蔵の造りも人も変わり、秋田醸造のつくる酒も大きく変わりました。
この秋田醸造は、社長自らが杜氏を務める、現場へのこだわりに満ちた酒蔵なんです。
■ゆきの美人 秋仕込み
今回いただくのは、この時期限定の逸品。
「ゆきの美人 秋仕込みしぼりたて生酒」純米吟醸です。
先述のとおり、マンション1階にある最新鋭の酒蔵で造られたしぼりたての一号新酒です。
さっそくいただきます。ぐびり。ごくり。
口の中に広がる米の甘み…。
原料米として8割使用している秋田酒こまちの影響でしょうか。米由来の、甘酒のような芳醇な旨みが口の中に広がります。
そして微発泡性。口の中で日本酒がピチピチ弾ける感じ。
さすがはしぼりたて新酒。まだ発酵が進んでいるかのように、舌の上で酒麹が踊る!?フレッシュな酸味が楽しめます。
これ、個人的には相当に好きな味です。
躍動感あふれるフレッシュなしぼりたて新酒。この時期限定、おススメです!
ありがとう、秋田醸造、ありがとう、ゆきの美人!
■基本情報
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
原料米:兵庫県産山田錦20%、秋田酒こまち80%
精米歩合:55%
アルコール分:16度
日本酒度:+7
醸造元:秋田醸造株式会社
秋田市楢山登町5-2