いつの日か故郷の浪江町で酒造りをしたい…地元浪江の復興を祈る酒「磐城 壽」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、いつの日か故郷の浪江町で酒造りをしたい…地元浪江の復興を祈る酒「磐城 壽」です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。

■磐城 壽

今日の日本酒は、「磐城 壽」(いわきことぶき)純米吟醸生酒です。
この酒を醸すのは、福島県双葉郡浪江町に蔵を構える鈴木酒造店

この蔵を語るには、2011年の東日本大震災のことを振り返らざるを得ません。
同社は、そのとき襲来した津波によって酒蔵が流されました…。

その後、山形県長井市に避難。そこで地場の酒蔵を買い取り酒造りを続けますが、ふるさと浪江への思いが尽きることはありませんでした。
そして、震災から10年後の3月、念願の浪江町での酒造りを再開したのです。

場所は、浪江町の道の駅なみえ。道の駅に蔵って、斬新ですよね…。
でも、そこなら地元の名産をアピールできます。そして、蔵の復興も知らしめることができます。

休日にちょうど、ここを訪れる機会があったので、さっそく購入しました。
それが、今日いただく日本酒、「磐城 壽」純米吟醸生酒です。

なんとも力強いラベルですよね。これは、大漁旗を模したデザインです。
まさに酒蔵の復興を祝しているみたい。ここから美味しい酒を大量に醸造してください。

ラベル裏には、蔵元からこんなメッセージが刻まれていました。

海と大地の恵みに感謝し、平穏な豊かさを祈り醸造した純米吟醸酒です。地域の暮らしぶりを表すことを目標とした大漁旗シリーズとなります。
この紺碧は、優しい口当たりが特徴でどの食材、お料理とも合わせやすい酒質と致しました。
皆さまの日常に彩りを与えてくれる酒です。

(ラベル裏より)

■飲み口は

それでは、浪江町の道の駅なみえで醸された復興の酒「磐城 壽」をいただきましょう。

大漁旗を模したラベルはなんとも景気がいい…。昂る気持ちそのまま、杯に注いでグビリ。
ひと口めの印象は、その昂る気持ちを静めるように、なんともやさしい甘み…。米由来のまろやかな甘さが口のなかに広がっていきます。

原料米には、浪江町産のコシヒカリを使用しています。
「いつの日か故郷の浪江町で酒造りをしたい」…そんな思いがこもった酒造り。10年ぶりに帰ってきた浪江への感謝と愛が感じられます。

それでいて、後味はキリリ。スッキリとしたキレ味で、甘みを後に残しません。
だから、どんどん杯が進んじゃうんだよなぁ…。ラベル裏に記載されている通り、「どの食材、お料理とも合わせやすい酒質」です。

気づけばすっかり気分が昂りました。浪江でこんなに美味しい米が、美味しい酒がつくられているのか…。
復興の歩みは、少しずつながらも着実に進んでいるように感じました。これからも飲んで応援します、鈴木酒造店!福島浪江!

今日の夢中は、「磐城 壽」純米吟醸生酒でした。
ありがとう、磐城 壽! ありがとう、鈴木酒造店!

■基本情報

名称:磐城 壽 純米吟醸酒 大漁祝 紺碧
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
原料米:浪江町産 コシヒカリ100%
精米歩合:真吟55%
アルコール分:15度
製造者:株式会社鈴木酒造店
福島県双葉郡浪江町大字幾世橋宇和命寺40番

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