酒を食べる⁉杯に降り積る泡の雪 ”どぶろく淡雪”濁酒

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、真っ白に濁った酒「どぶろく淡雪」濁酒です。

■どぶろく

「どぶろく」とは、米を発酵させただけの白く濁った酒です。
日本酒の原型とも言われる、日本古来から伝わるお酒です。

その起源は定かではありませんが、日本におけるどぶろく作りは米作とほぼ同時期と考えられます。
3世紀末の「魏志倭人伝」に、倭人は酒を飲むという記載があり、もしかしたら卑弥呼もどぶろくを嗜んでいたのかもしれません。

「どぶろく」の語源も諸説ありますが、古来、米で作る濁酒を「だくらう」と呼んでいたのが訛って「どぶろく」になったのではないかと言われています。

古来からつくられていた「どぶろく」。そのつくり方は、シンプルで原始的です。
炊いたコメに、米麹や酵母を加えて発酵させるだけ。
これを沈殿ろ過して清酒ができますが、どぶろくはそんな処理は施さず、澱粉などの成分がそのまま酒に入っています。

今回いただく「どぶろく淡雪」も、その名の通り、雪のように澱が積もっています。
どろり白濁したにごり酒。さっそくいただきましょう。

■淡雪

まずびっくりしたのが、杯に注いだときの姿と音です。
「どぶろく淡雪」の瓶を傾け、杯に注いでしばらくしたら、杯の表面に泡が浮きたちます。
パチパチ、パチパチと、音も聞こえてくるほどです。

まだ発酵が進んでいるのでしょうか、この酒、なんか生きてるみたい。
その原料となっている米ですが、その一部がほぼ原型に近い形で入っていました。

なんとも粗粗しい飲み口です。固体と液体の中間、酒を食べている感じ。
「淡雪」というよりは、もっと重い雪ですね。
米の糖分が濃厚だから、むしろ「甘雪」の名が相応しいように思いました。

これはヤバいです。甘いし口当たりがいいから、ついつい飲み過ごしちゃいます。
いつの間にか、意識は邪馬台国へ。卑弥呼様、一緒に一杯やりましょう~!

ありがとう、淡雪! ありがとう、どぶろく!

■基本情報

名称:どぶろく淡雪 濁酒
原材料名:米、米麹
アルコール分、12度
製造者:笛田文芳
新潟県南魚沼郡湯沢町神立3571-2番地 Lodgeなかのうち

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