こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、佐賀の銘酒「七田」。純米ひやおろしです。
■七田
佐賀の銘酒「七田」。
一度、この夢中図書館「日本酒館」でも取り上げたことがあります。
醸造元は天山酒造株式会社。
1875年(明治8年)、佐賀県小城の地で酒造業を始めた歴史ある酒蔵です。
創業家の七田家は、もともと同地で製粉製麺業を行なっていました。
そんな七田家が酒造業をはじめるきっかけは、町内の廃業する蔵元から、酒蔵を購入してほしいと依頼を受けたことでした。
断れない性格だったんでしょうね。その蔵元を買ったことが、七田酒造の出発点でした。
そんな「やむなく」始めた蔵元が、製粉製麺業で培った「こだわり」のDNAを継ぎこむことで、一気に酒造りの技術も躍進します。
そして、九州の小京都とも呼ばれる小城の豊かな自然にも恵まれ、同蔵のつくる日本酒はひろく愛されるようになります。
今や、創業家の名を冠した「七田」は、日本酒コンクールなどで金賞を多く受賞する、全国区のブランドになりました。
今回は、その銘酒「七田」の、この時期だけの味わい「ひやおろし」をいただきます。
「ひやおろし」とは、厳寒期に醸造した清酒を、蔵でひと夏を越し熟成を深めた後、秋口になって出荷される日本酒です。
秋のご褒美「ひやおろし」。この時期だけの特別な逸品です。
■飲み口は
それでは、「七田」純米ひやおろし。早速いただきます。
ひと口すすると、広がるのが柑橘系の香り。
純米酒らしいシンプルな米の旨みが楽しめます。
そして何より、この時期限定の「ひやおろし」。
ひと夏を超えて深みとまろやかさを増しています。
確かにこれは「秋のご褒美」。
肴と一緒に酒が進みます。食欲の秋、日本酒の秋ですね!
ありがとう、七田! ありがとう、ひやおろし!
■基本情報
品名:七田 純米 ひやおろし
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
使用米:雄町(100%使用)
アルコール分:17度
精米歩合:75%
天山酒造株式会社
佐賀県小城市小城町岩蔵1520