こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、石川の名蔵から届けられた「u yoshidagura」山廃純米無濾過生原酒です。
■u yoshidagura
石川県白山市に蔵を構える吉田酒造店。
代表的な銘柄に、「手取川」「吉田蔵」があります。
手取川の豊かな伏流水、白山からの清澄で寒冷な空気、そして豊かな米の実り。
加賀の自然に恵まれて醸された地酒は、多くの日本酒に愛されています。
今回いただくのは、その蔵元から届いた新しい日本酒。
「u yoshidagura」山廃純米無濾過生原酒。
「山廃」の「生原酒」で「無濾過」。
なんとも荒々しい印象ですが、それと相反するような柔らかなデザイン。
銘柄名もアルファベット。「u」は漢字で優しいという意味の「優」を表します。
ラベル裏に書かれたメッセージは次の通り。
uは漢字で優しいの「優」。
自然界に生存する乳酸菌の力を借りて作ったアルコール度数13%の純米酒。優しい甘みとフレッシュな酸味が特徴。お米は石川の酒米「石川門」。酵母は石川を代表する「金沢酵母」。製法は能登杜氏が得意とする「山廃造り」。地元の原料と技から造られる伝統の新しいスタイル。完璧なテロワールを表現するために酵母以外は無添加のナチュラルな味わいに仕上げてあります。
ここに書かれた「伝統の新しいスタイル」という言葉が、この酒造りに込めた思いなのでしょうね。
伝統と新しさの融合。完璧なテロワールへの挑戦。地元への愛がたっぷり伝わるメッセージです。
■飲み口は
今日は、そんな伝統の新しいスタイル「u yoshidagura」をいただきます。
山廃純米無濾過生原酒です。
さっそく杯に注いでグビリ。
生き生き溌剌とした飲み口です。喉にピリリと微発泡を感じます。
口のなかに広がる味わいは、フレッシュな酸味です。
その後にやってくるのが苦み。渋みといったほうがいいのでしょうか。それが後味にしっかりと残ります。
これが「山廃造り」の技なのか、「金沢酵母」が醸した味なのか…。
日本酒の持つ深みのようなものを感じます。最初は、その独特な飲み口に戸惑ったのですが、肴と一緒に杯を傾けるともう止まりません。
これはいろんな料理に合いそうです。食中酒に最適じゃないかしら。
飽きがこないからどんどん杯が進みます。
気づけば、いつも以上に空けちゃいました。ごめんなさい、お母ちゃん…。
ありがとう、吉田蔵! ありがとう、能登杜氏!
■基本情報
品名:u yoshidagura 山廃純米無濾過生原酒
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:麹米60%・掛米60%
アルコール分:13%
原料米品種:石川門100%
製造者:株式会社 吉田酒造店
石川県白山市安吉町41番地