「會津宮泉」純米酒!「寫樂」の蔵元が生んだもう一つの名酒

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、会津の名酒「寫樂」と同じ宮泉銘醸がつくる、もう一つの看板銘柄「會津宮泉」純米酒です。

■寫樂

日本酒ファンに人気の銘柄、「寫樂」(しゃらく)
以前、当「夢中図書館」でも紹介しましたが、会津若松に蔵を構える宮泉銘醸の看板ブランドです。

実は、この「寫樂」は、宮泉銘醸が廃業する酒蔵の銘柄を引き継いで、酒造りを刷新、リブランディングしたものでした。
この改革を進めたのが、宮泉銘醸の現社長・宮森義弘さんです。

宮森さんは、その当時の蔵の、主力銘柄「會津宮泉」をはじめ普通酒を大量生産するやり方に疑問を持っていました。
そこで、酒米から仕込み、酒造りの細かな部分まで徹底的に品質にこだわるやり方に蔵を改革
新「寫樂」を生み出すと、瞬く間に評判を集め、全国区の人気銘柄となったのでした。

宮森さんは、この「寫樂」で培った酒造りの手法を、不振が続く「會津宮泉」にも導入することを決断します。
酒造りの全行程をすべて「冩樂」と同じレベルに切り替えていきました。
その背景には、蔵を支えてきた「會津宮泉」への恩返しの思いがあったのだとか。

その結果、普通酒中心だった「會津宮泉」も、特定名称酒の新「會津宮泉」にリブランディング
宮森さんの思いは見事に酒づくりに反映されて、2018年の「SAKE COMPETITION」純米部酒部門で、「會津宮泉」が見事1位に輝きました。

■飲み口は

それでは、その復活の銘酒「會津宮泉」をいただきます。

口に含むとやがて広がる、ふくよかな酸味と芳醇な旨み
そして喉を通った後に残る、スッキリとした爽快感。

とても美しい飲み口です。
「宮泉」の名のごとく、宮殿に湧き出た美味しい泉のように、美しい潤いが喉を満たしていきます。

きっと、普通酒中心の酒蔵をここまで品質にこだわる手法に変えるのは一筋縄ではいかなかったのではないでしょうか。
それでも、それが実現できたのは、宮森さんの強い思いと、それに応えた蔵人たちの努力があるんだと思います。

あらためて、宮泉酒造の底力に感謝、そして乾杯したいと思います。

ありがとう、會津宮泉! ありがとう、宮泉銘醸!

■基本情報

品名:宮泉 純米酒
アルコール分:16度
原材料:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合:60%
製造者:宮泉銘醸株式会社 福島県会津若松市東栄町8-7

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