こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。
今日の夢中は、新政「生成エクリュ2021」生酛木桶純米！秋田の大地が育む力強い美酒です。
さまざまな日本酒を楽しむ「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レポートや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■新政「生成エクリュ2021」
今日の日本酒は、秋田の名蔵「新政酒造」から届いたこちらのお酒です。
新政「生成エクリュ2021」生酛木桶純米。
人気の新政「Colors（カラーズ）」シリーズ。
今回いただくのは、白色ラベルのエントリーモデル。2021-2022シーズンの「生成エクリュ」です。
Colors（カラーズ）は、秋田の酒米の個性を味わっていただくための火入れシリーズ。
個々の酒米の魅力を最も発揮する精米歩合で醸造、適切な熱殺菌処理を行うことでその特徴をそのままに固定。全量木桶仕込みした日本酒です。
酒米にこだわってるんですね。この「生成エクリュ」で使用する酒米は、「酒こまち」です。
酒こまちは秋田県産の酒米、「亀の尾」の血筋です。この酒を紹介する蔵元HPには、次のように書かれていました。
秋田生まれの酒米「酒こまち」を用いたボトムライン。ラピス同様、「扁平精米」を用いた磨きを採用している。「酒こまち」特有の、まさに寒冷地の雪解け水を思わせる清らかなテイストが楽しめる。エントリーモデルとして、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいお酒。
（新政酒造HPより）
さて、そんな秋田にゆかりある「酒こまち」を使用した新政はどんな味なのか…。
ちなみに、新政酒造は、秋田発祥の6号酵母にこだわった酒造りをしていることでも有名です。
当蔵の方針
（ラベル裏より）
秋田県産の酒米を、生酛純米造りにより、六号酵母にて醸す
それでは早速、新政「生成エクリュ2021」生酛木桶純米をいただきましょう。
■飲み口は
栓を開けて、トクトクと杯に注ぎます。
蔵元の言う「雪解け水」をイメージしながら、杯を傾けてひと口含むと…。
おっと…思いのほか強めの味わい。酸味と甘味ともに強い。
「清らかなテイスト」というよりは、大自然で培われたワイルドなテイストに感じます。
「エクリュ（Ecru）」とはフランス語で生成（きなり）色という意味で、麻や生糸などの自然な色合いを指す言葉です。
秋田の米、秋田の水、そして日本最古の6号酵母で仕込む新政酒造にぴったりのネームですね。
新政のエクリュとは、秋田の大地が育んだ旨みなのでしょう。
酒こまちの特徴である上品な甘み、天然の乳酸菌を用いた生酛造りが生みだすキリリとした酸味。酒造りに励む蔵人たちの伝統的な手法まで、もはや新政の生成（エクリュ）…。
やっぱり新政は美味い。気づけば、どんどん杯が進んでいきました。
今日の夢中は、新政「Colors（カラーズ）」シリーズから「生成エクリュ2021」生酛木桶純米でした。
ありがとう、生成エクリュ2021！ ありがとう、新政酒造！
■基本情報
名称：生成（エクリュ）2021 生酛木桶純米
原材料名：米（秋田県産）、米麹（秋田県産米）
原料米名：秋田酒こまち100％使用（2021年度収穫 秋田県産）
精米歩合：麹米55％、掛米60％
使用酵母：きょうかい6号
発酵容器：木桶（10号・11号）
アルコール度：13度（原酒）
製造者：新政酒造株式会社
秋田県秋田市大町6丁目2-35
