全量純米大吟醸へのこだわり 庄内から世界を目指す”楯野川”

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、山形県庄内の伝統に育まれた日本酒「楯野川」純米大吟醸です。

■楯野川酒造

今回紹介する「楯野川」を醸造するのは、山形県酒田市にある楯の川酒造株式会社です。

創業は、今を遡ること180年。
天保3年(1832年)に、上杉藩の家臣が庄内を訪れたときに、水の良さに驚いて当時の当主に酒造りを始めるようを薦めたことに端を発します。

安政元年(1854年)に酒造業を開始すると、藩主がこの酒を大いに気に入り、酒銘の「楯野川」を授けられました。

水の良さ、米の良さといった、酒造りに恵まれた環境は、当時も今も変わりません。
上質な日本酒造りへのこだわりは、世界でも認められるようになります。北米や欧州各国へ、楯野川は「Sake Tatenokawa」へさらに進化を続けています。

その一環として、2010年10月には、山形では初めて、全量純米大吟醸を醸す蔵元となりました。
今回紹介するのも、そんなこだわりの純米大吟醸、「楯野川」です。

■飲み口は

それでは、さっそくいただきます。

一口含むと、鼻に抜けるような香り。梨のような清らかな酸味がただよいます。
ちょっと発砲感もあって、新鮮なキレ味。すごく綺麗な飲み口だなぁ~。
これなら日本酒嫌いの人も飲めるでしょう。すっきりしていて飲みやすい日本酒です。

ラベル裏には次のように書かれていました。

日本酒「楯野川」は、より良い酒質を目指すために、香気成分を多く残すような製造方法を導入しております。香気成分とともに発酵由来の炭酸ガスがお酒の中に残存し、温度変化や振動によって瓶の内圧が上昇することで、中栓が飛ぶ場合がございます。

中栓は飛びませんでしたが、口の中で弾けるようなキレ味を楽しむことができました。

表のラベルには、さすがは世界に通用する酒を目指しているだけあって、「TATENOKAWA SINCE 1832」の英語表記もあります。
ペリーが来航する前から打ち込んできた伝統の酒造りが、世界で認められる日も近いのではないでしょうか。とても期待しています。

ありがとう、楯野川!がんばれ、Sake Tatenokawa!

■基本情報

アルコール分: 14度以上15度未満
原材料名: 米(国産)・米麴(国産米使用)
原料米: 山形県産酒造好適米 出羽燦々100%使用
精米歩合: 50%

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