こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、三重の地酒「作」(ざく)から、前回紹介した「穂乃智」(ほのとも)に続き、「玄乃智」(げんのとも)です。
■ワンツーフィニッシュ
2週連続で、三重の日本酒「作」(ざく)を紹介することになりました。
現在、人気が急上昇中の日本酒「作(ざく)」。
そのきっかけは、事実上の世界一の日本酒を決める「SAKE COMPETITION 2017」。
この栄えある賞の純米酒部門で、ワンツーフィニッシュを飾るという快挙を挙げたのが、この「作」なのです。
1位が、前回紹介した「作 穂乃智(ほのとも)」、そして2位を獲得したのが、今回紹介する「作 玄乃智(げんのとも)」です。
ちなみに、「作」は、そのほか、純米吟醸部門でも4位と8位に入賞しています。
現在、「作」はもっとも注目されている日本酒と言っていいかもしれません。
■清水清三郎商店
蔵元は、三重県にある清水清三郎商店です。
前回も紹介しているので、詳細は割愛しますが、三重の素材にこだわった酒造りをしている酒蔵です。
「作」(ざく)という名前には、「飲む人やそれを提供する人、出会った皆で作り上げる酒」という願いが込められています。
その名前から、アニメ「ガンダム」ファンからマニアックな支持を受けていたそうですが、今回の受賞で、ひろく全国の日本酒ファンに知られることとなりました。
■玄乃智
今回いただくのは、純米酒部門で第2位を獲得した「玄乃智」(げんのとも)です。
さっそくいただきます。
なんとも爽快な飲み口です。酸味の効いたシャープな味わい。それでいて米の旨みもひろがります。
この辺りは、前回飲んだ、ライチのような香りが特徴だった「穂乃智」とは一線を画しています。
ただ、「穂乃智」でも感じた、喉を通った後の渋みは「玄乃智」でも同じ。むしろ強く感じます。
「穂乃智」が女性的とすれば、「玄乃智」は男性的とは言わないまでも、硬派な酒といった印象でしょうか。
杜氏の内山氏が二つの日本酒について、こんな風に言っています。
「1位を頂いた穂乃智(ほのとも)は、酸がやさしくて吟醸香も穏やか。ほんのり甘みがあって、口当たりのいい酒です。一方、玄乃智(げんのとも)は酸が効いていて爽やか。なおかつ味わいもどっしりしていて、穂乃智に比べると強めのタッチですね。このふたつを比べると、メリハリがはっきりしていると思います」
(GetNaviwebより)
なるほど。同じ「作(ざく)」の名を冠しているものの、明確にキャラクターを変えているのですね。
さすがは、ワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げた酒蔵の杜氏。それぞれの銘柄への愛を感じます。
ふと、ランバ・ラル(アニメ「ガンダム」の登場人物)の名言、「ザクとは違うのだよ、ザクとは」を思い出しました。
量産型とは一線を画す「作(ざく)」。それぞれの銘柄ごとに、造り手の思いが込められた、専用「作(ザク)」がつくり出されているのですね。
おそるべし、作(ざく)…。今度のジオン軍(?)は手ごわいかもしれません。
ありがとう、作(ざく)玄乃智!ありがとう、清水清三郎商店!
■基本情報
原材料:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:15度
精米歩合:60%
杜氏氏名:内山智広
清水清三郎商店株式会社
三重県鈴鹿市若松3丁目9-33