こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「山本ターコイズブルー」幻の酒米「改良信交」を使用!キュンとする日本酒です。
さまざまな日本酒の飲みレポを取り揃える「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レビューや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■山本ターコイズブルー
世界遺産・白神山地のふもとに蔵を構える「山本酒造店」(秋田県八峰町)。
もちろん、仕込み水には白神山地の湧き水を使用しています。
今日は、そんな山本酒造店から届いた季節限定の日本酒をいただきます。
それがこちら、「山本 ターコイズブルー 純米吟醸」です。
なんて鮮やかなラベル色なんでしょう…ターコイズブルー。カッコいいですよね。
山本酒造店は、杜氏制を廃止するなどさまざまな改革を断行し、新たな酒造りにチャレンジしている酒蔵です。
この「山本ターコイズブルー」もその一つ。
栽培が難しく「幻の酒米」とも言われる「改良信交」を使用して、山本ならではの日本酒を造り出しました。
酒米「改良信交」を栽培するのには、地元の安田親子に栽培を委託しているようです。
そう…酒造りは、蔵元だけでなく稲作農家など関係者とのパートナーシップは不可欠。「山本」では、その絆が強いことがよく分かるメッセージがラベル裏に刻まれていました。
山本 ターコイズブルー
1959年に秋田県立農業試験場で作り出した酒米「改良信交」は、栽培が難しいため廃れましたが、名前のカッコ良さと希少性で今では県外でも注目されるようになりました。弊社では秋田でも有名な?スキーヤーである安井親子に、この難易度の高い酒米の栽培をお願いしています。今年は安井(弟)の8歳の長女が北海道のスキー大会で初優勝、4歳の長男が標高1,454mの森吉山に初登頂したとさ。アスリートの遺伝子、すごっ!
(ラベル裏より)
■飲み口は
それでは、山本さんと安井親子の思いがたっぷりと込められた日本酒をいただきましょう。
「山本 ターコイズブルー 純米吟醸」…栓を開けて、杯に注ぎます。
スキーヤー一家である安井親子の姿を思い浮かべながら、杯を傾けグビリ…。
すると、口に含んだ途端、キュンとした酸味が口から喉を刺激しました。
これは、安井(弟)長女&長男に対するキュンとする思いがもたらした幻覚ではありません。
リアルに感じる、爽快でいて強めの酸…。余韻に甘酸っぱい香りがしばらく残ります…。
これが改良信交の醸す酒の味なのでしょうか…。
ほのかに甘みもあるから、飽くことなくスイスイと杯が進んでいきます。
透明感ある酒質なので、どんな料理にも合いそう…。
秋の夜長に、食中酒としてこの酒を傾けたら、大地の旨みが2倍3倍と増すはず。
「ターコイズ」って、パワーストーンとして珍重されているんですよね。
この石を身につけると、自然や精霊、宇宙と繋がることができるとか…。
調子よく杯を傾けていたら、いつの間にか気分はすっかり宇宙と交信中…。
こんな美味しい日本酒を生み出してくれた、自然や精霊、宇宙に感謝したい…そんな風に思う日本酒でした。すみません、酔っぱらいました…(苦笑)。
ありがとう、山本! ありがとう、ターコイズブルー!
■基本情報
名称:山本ターコイズブルー 純米吟醸
原材料名:米(秋田県産)、米麹(秋田県産米)
精米歩合:改良信交100%
アルコール分:15度
精米歩合:55%
製造者:株式会社山本酒造店
秋田県山本郡八峰町八森字八森269