こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、世界でも注目される、人気の日本酒「醸し人 九平次 純米大吟醸 雄町 SAUVAGE」です。
■醸し人 九平次
「醸し人 九平次」。「かもしびとくへいじ」と読みます。
味ももちろんですが、気になるのはやはり、その名前の由来ですよね。
「九平次」は、蔵元が代々、襲名する名前なのだそうです。
ちなみにこの日本酒「醸し人九平次」は、15代目の久野九平次さんが1997年につくり上げました。
その蔵元である萬乗醸造は、愛知県名古屋市にある酒造メーカーです。
9代目九平次のときに日本酒の醸造を始めました。
はじめは大手の酒蔵の下請けだったようですが、15代目となってから、少量の高品質な日本酒づくりに特化するようになります。
もともと技術力が高かったのでしょう。
日本はもちろん海外にも、そのブランドは知られるようになります。
特に、フランスでは人気が高く、パリの3つ星レストランで提供されるほどです。
■その飲み口は
さっそく、その世界でも人気の日本酒をいただきます。
口に含むと、ピリリと酸味が舌の上にひろがります。
それでいて酒米の醸す甘みもある。これが芳醇っていうのでしょうか?
女性にも人気と言うから、もう少し軽めを予想していましたが、思いのほか力強い飲み口です。
重めの白ワイン、という感じでしょうか。ワインをたとえに出すほど、純度が高い。
ラベルにも、「ワイングラスでお召し上がり頂くと、香り、表情を多岐に感じて頂けると思います。」なんて書いてます。
しかも、「チーフブリュアリスト 佐藤彰洋」なんて見慣れない文字が。
これは杜氏のことなのかしら?
この辺の洒落た、いま風な感覚が、女性にも受けている理由かもしれません。
■SAUVAGE(ソバージュ)
…と、こうしている間にも、2杯目、3杯目と、杯が進みます。
不思議なことに、杯を進めるごとに、この酒の旨味が広がっていきます。
純度が高いから、さらにお代わりしたくなるのでしょうね。
でも、結構強い酒だから、気をつけないといけません。
なんてったって、銘柄に付いている「SAUVAGE(ソバージュ)」はフランス語で「野性」の意味。
原料米の岡山県産「赤磐雄町」は、酒米の王者とも称される歴史ある酒米で、野性味ある風味が魅力です。
確かに、「野生」の名のとおり、飲み進めるほどに力が満ちてくる気がします。
えっ?酔っ払っているだけだって?日本酒女子の皆さん、くれぐれも飲み過ぎには気を付けてください。
ありがとう、醸し人九平次! ありがとう、15代目!
■基本情報
醸し人九平次 純米大吟醸 雄町 SAUVAGE
原料米:雄町(岡山県赤磐産)
精米歩合:50%
醸造元:株式会社萬乗醸造