幻の米"白玉”を使用した”渾身”の純米吟醸「上喜元 仕込第61号」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、山形県酒田の地酒「上喜元」です。

■酒田酒造

蔵元は、山形県酒田市の酒蔵、酒田酒造です。

酒田は、かつての「西の堺、東の酒田」と言われるほど、多くの豪商が降盛を極めた湊町です。
庄内米を産する米どころとして栄えた酒田は、江戸時代から米を中心とした貿易が盛んで、北前船が行き交うなど賑わいました。

そんな米の産地で美味しい酒が生まれないわけは無い。名前も酒田だし?
…ということで、酒田を代表する蔵元が、「酒田」の名前を冠した、この酒田酒造です。

創業は1946年、男山、養老、藤屋、千里井、玉の川の5つの蔵元が合併してできた蔵元です。
現在では酒田の市街地に残る唯一の蔵元。ただ往時から大切に育まれた酒づくりの文化は今も受け継がれています。

■上喜元

酒田酒造の代表的な銘柄が「上喜元」です。

酒は人の傍にあって喜びを歓喜する。まさに飲めば上機嫌になる喜びのもとである。
「上喜元」の名前には、そんな思いが込められているそうです。

飲む人を上機嫌にするために、「上喜元」は、少量高品質にこだわり、生もと造りと吟醸造りに力を入れています。

そんな「上喜元」シリーズ、今回いただくのは、仕込の順番を記した番号をそのまま商品名にしている「仕込第61号」です。
ラベルには漢字がぎっしり。純米吟醸、平成二八年度無濾過生原酒、仕込第六一号、上喜元、杜氏左藤正一、”渾身”。なんと漢字33文字。

ちなみにラベルに記載の杜氏、佐藤正一とは、酒田酒造の杜氏にして社長も務める佐藤正一氏ご本人。
ご自身の名前を冠するところに、自身のほどを伺えます。

■飲み口は

それではさっそくいただきます。

ひと口含むと、ピリリと舌に感じる微発泡感。フレッシュな香りがはじけます。
無濾過生原酒ゆえなのか、今なお発酵が進んでいるよう。

その味は、酸味が強く、後味に苦味が残ります。
野性味のある純米吟醸というのでしょうか、なんだか懐かしい感じがします。

掛米に、「白玉」という幻の酒米を復活させて使っています。
白玉は、江戸時代から栽培された歴史の長い米でしたが、後発の新品種におされて、長らく途絶えていました。これを復活させたんですね。
懐かしさはその酒米のせいなのか。それとも、近年の技術で培養したという自社酵母のせいなのかしら。

酒造りへのこだわりがたっぷり込められた、まさに「渾身」の日本酒です。

ありがとう、上喜元!ありがとう、仕込第61号!

■基本情報

原料米:麹米(山田錦)、掛米(白玉)
精米歩合:55%
酵母:自社酵母(熊本系より採取)
アルコール分:16~17%

 

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