こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、純米生酒「七賢 風凛美山」!柑橘系の香りとふんわり米の香りと…七賢の限定酒です。
さまざまな日本酒の飲みレポを取り揃える「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レビューや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■七賢 風凛美山
今日の日本酒は、山梨の銘酒「七賢」(しちけん)。
山梨県の北部、白州の地に蔵を構える山梨銘醸が醸す日本酒です。
白州と言えば、サントリーのウィスキー蒸留所がある名水の里。
山梨銘醸は、その白州蒸留所ができる200年以上前に、白州の水の良さに惚れ込んでこの地で酒造りを始めています。
ちなみに、「七賢」の名は、天保6年(1835年)に5代蔵元が高遠城主から「竹林の七賢人」の欄間一対を賜ったことに由来しています。
「竹林の七賢人」とは、中国の三国時代、魏の竹林で清談を重ねていた七人の賢人を指す言葉。その名の通り、同蔵でも清談ならぬ清酒談義を日々重ねているようです。
今回いただくのは、そんな蔵元が醸した「七賢」の限定出荷品…純米生酒「風凛美山」です。
なんて素敵な名前なんでしょうか。うっとり…飲む前から酔ってしまいそうです。
ラベル裏には蔵元からこんなメッセージが刻まれています。
米の旨みが突き抜ける、爽快な辛口。
(ラベル裏より)
製法を極めて、ひとつ上の驚きと感動を。
この上質な味わいこそが、七賢の純米酒。
飲用温度:冷や◎
冷やが「◎」ということで、キリっと冷やしていただきましょう。
今日の夢中は、純米生酒「七賢」。限定出荷の「風凛美山」です。
■飲み口は
それでは早速、「七賢」の限定出荷品、純米生酒「風凛美山」をいただきましょう。
シンプルでいて風格のあるラベルを眺めながら、トクトクと杯に注ぎます。
この「七賢」の文字、ほんとオーラがあるよな…。さすがは白州蒸留所ができるずっと前に、高遠城主から認められた酒蔵。
ひと口含むと、フルーティな吟醸香が鼻を突き抜けていきます。
これは甘酸っぱい柑橘系の果実…。そんな香りそのまま、飲み口はフレッシュで爽快です。
それでいて、口のなかにふんわりと甘みが広がります。
これが、山梨県産の酒米「ひとごこち・あさひの夢」が醸す米の旨みでしょう。
これは、まさに「風凛美山」。美しい凛とした香りと美田が育んだ米の旨み…。
七賢人ならずとも杯が進む清らかな銘酒です。気づけばすっかりいい気分。飲む前も飲んだ後も心地よい酩酊感を愉しめたのでした。
ありがとう、七賢「風凛美山」! ありがとう、山梨銘醸!
■基本情報
名称:七賢 純米生酒 風凛美山
アルコール分:15%
精米歩合:70%
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
製造者:山梨銘醸株式会社
山梨県北杜市白州町台ケ原2283