「おんな城主」も大満足のキレのある旨味。赤色ラベルは井伊家の赤備えのしるし。菩提寺住職の筆による「井伊直虎」は地元愛たっぶりの銘酒。

その名は「井伊直虎」。

今をときめく大河ドラマ「おんな城主 井伊直虎」にゆかりの、静岡は浜松のお酒です。

静岡県産米を100%使用したこだわりの日本酒。
ラベルの赤色は、井伊家の象徴である赤備えをイメージしています。
ちなみに「おんな城主」ならぬ「おんな杜氏」ということで、この辺もこだわってるのかも。

その味は、淡麗辛口のキレのある日本酒。常温でもクイックイッといけます。

実は、大河ドラマに井伊直虎が起用されると決まってから、地元の有志で開発されたお酒。
乗っかっちゃった感じですが、静岡産へのこだわりなど、酒づくりへと思いは真剣です。
地元浜松の「花の舞酒造」が醸造蔵となり、オリジナルの日本酒がつくられました。

インパクトのある「井伊直虎」の文字は、井伊家の菩提寺龍潭寺の住職の筆によるもの。

ラベルには次のような記載がありました。

直虎は井伊家当主・井伊直盛の一人娘として生まれ、激動の時代に井伊家を守り、のちに徳川四天王となる直政を育てあげました。
井伊直虎をはじめ代々井伊家を祀る龍潭寺の第20代住職全裕師直筆の書をラベルにさせていただいた特別なお酒です。

大河ドラマ「おんな城主 井伊直虎」にかける地元の熱がたっぷりと込められた日本酒ですね。

ブームに乗った感は否めないですが、そんな批判をふっ飛ばすキレのある旨味。
これなら「おんな城主」直虎も満足でしょう。

ごちそうさまでした、純米吟醸「井伊直虎」!

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酒米にこだわった新政Colors(カラーズ)から「生成エクリュ」を飲む。「なかどり」は日本酒の一番美味しいところ。飲兵衛にとっては憧れの…?

今回の「夢中」は、お気に入りの新政酒造から「新政 生成 エクリュ なかどり」。

新政が自信を持ってお届けするヴィンテージ・シリーズ「Colors(カラーズ)」の一つ。

この「Colors(カラーズ)」とは、秋田の酒米の個性を味わっていただくための火入れシリーズ。
現在は5種類がラインナップされており、それぞれ原材料となる酒米が異なります。

ちなみに、そのラインナップとは、次のとおり。ちなみに「Colors(カラーズ)」の名のとおり、それぞれラベルの色が異なります。

「水墨 アッシュ」、原料米は亀の尾。ラベルの色は黒。
「秋櫻 コスモス」、原料米は改良信交。ラベルの色は桜色。
「天鷲絨 ヴィリジアン」、原料米は美郷錦。ラベルの色は緑。
「瑠璃 ラピス」、原料米は美山錦。ラベルの色は青。
そして、「生成 エクリュ」、原料米は酒こまち。ラベルの色は白。

ちなみに、以前、青のラベルの「瑠璃 ラピス」をいただいております。
そのときの紹介記事はこちら

今回いただいたのは、「生成 エクリュ」。
飲み口は、一言で言うと、まろやか。
酒こまちから醸し出されるほどよい甘みと新政らしいフレッシュな発砲感が絶妙。
これ、ヤバいやつですね。クイックイといっちゃいます。

新政酒造のホームページで「エントリーモデル」と評されているとおり、新政の良さをストレートに楽しめる逸品。
はじめてトライする人は、このブランドがいいかもしれませんね。

ちなみに、今回は、その「生成 エクリュ」ブランドでも選りすぐりの「なかどり」をいただきました。
ちょっとお値段は高めですが、たまにはいいかなと奮発!

日本酒は、搾り出す過程で味が少しずつ変わっていきます。
呼び名も違っていて、最初の部分を「あらばしり」、途中部分を「なかどり」、最後の部分を「責め」と言います。

このなかでも「なかどり」は、香りのバランスがよく、もっとも良い部分とされているんです。
日本酒の品評会でも、だいたいこの部分が出されるんだって。

あー。。。日本酒の最良の「なかどり」が取り揃えられた品評会。
飲兵衛にとっては、天国のような場ですね。うらやましい。。。

ということで、今回は、酒米にこだわった新政「Colors(カラーズ)」シリーズから、「生成(エクリュ)」をいただきました。ありがたや、選りすぐりの「なかどり」にて。

いつもながら満足感たっぷりの逸品でした。ありがとう、新政酒造!

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その由来は遠く平安の源平の戦にあり!ご機嫌なほろ酔い詩人が残した俳句は「いつもよしつね」?大吟醸「一乃谷 暁」を飲む。

今回の「夢中」は、越前の銘酒「一乃谷 暁」。大吟醸です!

このお酒、名前は、源義経の活躍で有名な「一乃谷の戦い」に由来します。

ときは平安末期。源平の争いの佳境。
場所は、いまの神戸市須磨区あたりと言われています。

木曽義仲に京を追われた平家一群が、京を奪還すべく大群を進めます。
それを阻止したのが、戦の天才、源義経でした。

彼は、この「一乃谷の戦い」において、平家がまったく警戒していなかった断崖絶壁からの奇襲を仕掛けます。
のちに「逆落とし」と言われるこの奇襲は、地元の民が「到底人馬は越えられない」と評した断崖絶壁からの、70騎の人馬一体となった駆け下りでした。

平家軍は、予想もしなかった崖の上からの奇襲に混乱を来たして、敗走を重ねます。
のちの平家滅亡の端緒となった戦と言っても過言ではありません。

…で、なんで、そんな神戸の戦が越前の銘酒の由来になったかというと、昔のひとの洒落です。

当時「麦屋の酒」と言われていたこのお酒を飲んだ京都の俳人が、次のような句を短冊に残して帰りました。

「麦屋の酒は一乃谷 くまがい(熊谷)で飲めばいつもよしつね(義経)」

越前の国には有名な「くまがい茶碗」という器があって、俳人はこれで酒を飲んだんですね。
それでご機嫌になったんでしょう。
「一乃谷の戦い」で活躍した熊谷直実と「くまがい茶碗」をかけて、さらに源義経と「常に良い」をかけた、素敵な俳句を残しています。

そんな酒蔵「宇野酒造場」は創業1620年。約400年の歴史ある老舗酒蔵です。

能登杜氏が精魂込めてつくった日本酒は、上品でさわやかな切れ味。
大吟醸ならではのフルーティーな香りと澄んだ飲み口が楽しめます。

実はとってもコストパフォーマンスもいいんですね。
高級な大吟醸酒なのにこの値段でいいの?と思っちゃう。

日本酒ブームのなか、とんでもない値段で売られている大吟醸酒がありますが、こちらはむちゃくちゃ良心的。
これも昔の京の俳人がご機嫌になった理由のひとつかもしれません。

お酒も謂れも満喫させていただきました。
ありがとう、一乃谷、宇野酒造場!

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濃厚な米の甘みととろり感あふれる飲み口。ご先祖様に感謝する太古のにごり酒。「紀土 純米吟醸酒 にごりざけ生」を飲む。

和歌山の地酒、平和酒造の銘酒「紀土」の新酒が届きました。
「紀土 純米吟醸酒 にごりざけ生」。

写真をご覧になって分かるように、瓶の底に大量のオリが沈殿しています。

栓を開けると、プシュっという日本酒らしからぬ音が。ビールみたい?
よく見ると「開栓注意」の注意書きが。

「開ける際はふたを開け閉めしながら、少しずつガスを抜いて、ゆっくり開栓してください。」

発泡性の高いお酒のようです。
みるみるうちに、オリが栓のほうに舞い上がってきます。

あっという間に真っ白に!
結構、帰り道、気にせずにぶらぶら振ってきたからだな。
危険な状況になったので、栓を締め直しました。

その飲み口は、やっぱりクリーミー。とろーりした口あたり。
しかもガスがむちゃ強い!できたて、しぼりたての荒々しい味です。

米の甘みも濃厚。
昔のお酒って、こんな感じだったのかなぁと、遠いご先祖様を想像しちゃいます。
きっと飲兵衛だったんだろうなぁ。DNAを受け継ぎました。。。

この甘くてとろけるような飲み口。ヤバいです。
あっという間に飲み干しちゃいました。

この紀土、リーズナブルなのもいいですね。飲兵衛にやさしい酒蔵です。

ありがとう、紀土、平和酒造!
そして、ありがとう、ご先祖様!飲兵衛のDNAを残してくれて。

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若き後継者が挑む、伝統と自然へのこだわり。六号酵母が生み出す芳醇な旨味。新政酒造「ナンバー6」を飲む。

今回の「夢中」は、いま一番気になっている酒蔵、「新政酒造」です。

「新政酒造」。
秋田にある酒蔵で、最近、東京でも知名度も上がってきていますね。

ここでつくるお酒は、種類もいろいろあるんですが、いずれも芳醇なコクがあって美味しいんですよね。

一貫しているのは、酒づくりに対するこだわり。
それは、秋田県産米へのこだわり、そして、生酛(きもと)純米造りへのこだわり。
さらには、六号酵母へのこだわりです。

秋田県産米へのこだわりは、蔵元の所在する地域への感謝、敬いの気持ちが込められています。

生酛(きもと)づくりについて詳細はしません(できません)が、酒造りの技法の中でもっとも伝統的な造り方と言われています。その蔵でつくられる天然の乳酸菌を使うのが特徴です。

六号酵母は、この新政酒造が生み出した酵母(糖分をアルコールに変える働きをします)。
1号から5号までは西日本で生まれた酵母であったのに対して、6号は秋田で生まれました。
寒さに強いのが特徴だそうです。

こんなこだわりを持った酒造りに取り組んでいるのが、新政酒造の佐藤祐輔社長です。
東大卒の、元フリーの記者という異色の経歴が喧伝されますが、若き経営者の挑戦がこの蔵元を変えたのは間違いありません。

それまでは普通酒中心だった蔵元を、添加物を一切使わないこだわりの酒をつくる蔵元に変革しました。
そこには、新しい酒造りへの挑戦意欲と、秋田のもの・新政のものへの自信があったのではないかと思います。

‥と前置きが長くなりましたが、それでは、この新政酒造の代表的な酒、「ナンバー6」をいただきます。
「ナンバー6」とはもちろん、六号酵母のことですね。

新政の定番の生酒。
もちろん、秋田の米、秋田の水、そして六号酵母にこだわってつくられています。

米のせいなのか酵母のせいなのか分かりませんが、米の甘みがとっても引き立っています。
フレッシュでいてコクがある。この芳醇さは秋田の自然が生み出したのかな?
‥飲みだすと、止まりません。

ちなみに、この「ナンバー6」、「R-type」と書いているのは、レギュラータイプということ。
いわば定番中の定番です。
この上位酒として、「S-type」と「X-type」があるのですから驚きです。どんなに美味しいんだろう?

新進気鋭の佐藤祐輔社長と若き杜氏たちの酒造りに込めた真摯な思い。
「革新的」と言われながらも、実は「伝統的」なものへのこだわり。
これらの結晶としての「ナンバー6」。マジで美味しいです。

ものづくりへの「思い」って、出来上がったものに伝わるのかな?
ささやかながら、飲み手としても、一杯でも多く飲むことで、その「思い」に感謝を伝えたい。
そんな風に思う日本酒なのでした。
‥え?「呑む言い訳だろ!」って?聞こえない、聞こえない。。。

明日も美味しい一杯、いただきます。ありがとう、新政酒造!

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東野圭吾「雪煙チェイス」の舞台、奥信濃の地酒「水尾 純米吟醸」を飲む。がんばれ、小杉刑事!

今回の「夢中」は、奧信濃の地酒「水尾 純米吟醸」!

このお酒、以前ブログで紹介した、東野圭吾「雪煙チェイス」に登場します。
そのときの記事はこちら

正義感あふれる小杉刑事が、物語の終盤で、想いを寄せる女性から、
この「水尾」をグラスに注がれる場面があります。

本編とは直接関わらない些細な場面なんですが、個人的にとても好きなワンシーンです。
そこに主人公の根津と千晶も登場し、2つのカップルの恋の行方がとても気になります。
そんでどーなるの?東野さん!

さてさて、この「水尾」、奧信濃の酒蔵、長野県は飯山市の田中屋酒造店がつくっています。
ラベルにはこんな文字が。
「仕込水に 野沢水尾山 湧水使用」。

「雪煙チェイス」の舞台となる「里沢温泉スキー場」。
このモデルが、この酒蔵のある飯山からほど近い「野沢温泉スキー場」と言われています。

まさに、小説の中で「雪煙チェイス」が繰り広げられた山。
その麓の湧き水でつくられたお酒なんですね。

その天然の湧き水の効果でしょうか、とても透明感の高い、キリッとした味に仕上がっています。
不純物が一切無いようなスッキリとした飲み口。

小杉刑事が小説でこんな風に評しています。「切れのいい日本酒」。
小杉刑事、なかなかの飲兵衛かも。的確な評価だと思います。

だから、あまりお酒を飲んでいるという感覚がなく、くいっくいっといっちゃいます。

これで景気をつけて、さあいよいよ告白だ、小杉くん!!
つい、悪酔いしてしまいました。。。

ごちそうさまでした。飲み口スッキリの「切れのいい日本酒」です。
がんばれ、小杉刑事!

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有馬藩の御用銘柄は果物の香り。透き通った酸味が魅力の可愛らしい名前のお酒。「庭のうぐいす」を飲む。

今回の「夢中」は、「庭のうぐいす」という名前の日本酒です。

庭のうぐいす。日本酒にはもったいないような(?)、可愛らしい名前ですね。

この名前は、一羽のうぐいすが庭の湧き水で喉を潤す姿を見て、名づけられたものだそうです。

そんな素敵な名前をつけたのは、この日本酒をつくる蔵元、福岡県は久留米市にある山口酒造場の5代目当主でした。

この5代目が生きた時代は江戸時代後期。
「天保の改革」で知られる天保3年に、有馬藩から酒造業の許可を得て、酒蔵を創設。自らが名づけた「庭のうぐいす」の醸造をはじめました。

6代目の頃には、この「庭のうぐいす」は、有馬藩の御用銘柄に指定されるようになります。
歴史と由緒ある酒蔵といえますね。

現在の当主は11代目。
もちろん山口さんですが、「造るのはnipponのこころです」を指針に掲げ、日本のよいもの、日本人の素晴らしさを世に伝えたいという高い志をもって、酒づくりに打ち込んでいます。

さて、肝心のお味ですが。。。

今回いただいたのは、「庭のうぐいす」の季節酒。
冬季限定、新酒が生まれるこの時期にしか飲めない、純米吟醸の生酒です。

「うすにごり」とラベルが貼られているとおり、瓶の底に少しおりが沈殿しています。
これは、搾りたてのお酒を、ろ過処理せずに瓶詰めした証。

そのせいでしょうか、フレッシュな飲み口を味わえます。
驚くのはその酸味。
口に含むと、果実のような酸味と香りが、口から鼻に抜けていきます。

日本酒というより白ワインに近い印象です。
たぶん日本酒が苦手な女子でもイケるんじゃないかな。

繊細で丁寧な酒づくりが偲ばれる逸品です。
11代目がこだわる「nipponのこころ」があらわれた日本酒のように感じられました。

本当に、庭で湧き水を飲んでいたのがうぐいすでよかった。カラスとか野良犬だったら、素敵な名前も台無しですからね。

ありがとう、庭のうぐいす!ごちそうさまでした(ヒック!)。

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気分は酒仙!酒蔵しぼりたてのフレッシュな日本酒「陸奥八仙ふなざけ」を飲む。

今日の「夢中」は、「陸奥八仙  青ラベル  槽酒(ふなざけ)  特別純米  生原酒」です。


実は、「陸奥八仙」との出会いは、偶然でした。
だいぶ前になるのですが、仕事で東北は仙台に行ったときに、地元の仕事相手からオススメされたのがこの酒でした。青森の八戸のお酒なんですけどね。
「陸奥八仙」などまったく知らなかったのですが、その美味しさに感動したことを、いまでも覚えています。

近年、東京で、この「陸奥八仙」をちらほら見かけるようになりました。やっぱり良いものは売れるんですかね。

この酒を見ると、つい手が伸びてしまうんです。相性が合ったのでしょう。やっぱり第一印象って大切です!

でも、「ふなざけ」?
聞いたことのない言葉です。

これは日本酒を絞る「酒槽(さかぶね)」から来ているようです。
大辞泉によると、酒槽とは、「酒をしぼる桶。また、しぼった酒を蓄えておく桶。」と書いてあります。 

槽
(「搾り」の風景画。HPより)

通常の日本酒は、搾った後に、一度タンクで寝かせて落ち着かせます。
でもこの「ふなざけ」は、タンクに寝かせる前の、酒槽にある状態の酒を、そのまま瓶詰めにしています。

そうなんです。「ふなざけ」とは、酒蔵でなければ味わえない、フレッシュなしぼりたての味を食卓にお届けする、太っ腹なお酒なのです。

ラベルに朱印で「限定」と書かれている通り、新酒のこの時期しか味わえません。

さて、そのお味は?
ピリッと舌に感じる発砲感。果実っぽい酸味。これか~、しぼりたてって。
どちらかというと辛口でしょうか。さっぱりした、若い風味がします。
目の前に浮かぶのは、八戸にある酒蔵の槽(ふね)からそよそよと流れ出る生酒の姿。
やっぱり、「陸奥八仙」は美味しい!

ちなみに、一目ぼれした陸奥八仙は、「ふなざけ」でなく、タンクで寝かせた定番のもの。
こちらは、こってりめの甘口です。飲んべえ好みな味ですね。
こちらもオススメです!

ということで、今回は、青森県八戸市の酒蔵、八戸酒造がおくる「陸奥八仙」をオススメしました。

ちなみ「八仙」は、中国に伝わる八人の仙人(酔八仙)の故事に由来しています。
ここには、酒仙たちの興味深い酒の味わい方や楽しみ方が語られているそうです。
飲む人に酒仙の境地を味わってもらいたい。そんな思いをこめて名づけられた銘柄です。

気分は酒仙!その境地かどうかは分かりませんが、そうとうゴキゲンになりました。
ありがとう、陸奥八仙!次も酒仙気分を味わわせてください!

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「夏子の酒」のモデルとなった蔵元が送る、夏子の恋模様を思い出す純愛風味の日本酒「夏子の酒」を飲む。

今回「夢中」は、日本酒「夏子物語」。純米吟醸、生貯蔵酒です。

醸造元は久須美酒造株式会社。知ってる人は知ってる、有名な酒蔵です。



この久須美酒造、ひと昔前に大ヒットしたドラマ「夏子の酒」のモデルとなった蔵元なんです。

今回いただいたお酒は、そのドラマのヒロインの名前を冠した「夏子物語」の生貯蔵酒。
新酒のしぼりたて生酒を一度だけ火入れして、生貯蔵酒として蔵出しする限定醸造で、冬季限定で発売されるお酒です。

「夏子の酒」。なつかしいですよね。もう何年前になるんだろう?
原作は、当時「モーニング」に連載されていた、尾瀬あきら氏の漫画です。

酒づくり、米づくりという、これまでの漫画に無い異色のテーマを取り上げた、社会派のストーリーでした。
主人公夏子が、志半ばで病に倒れた兄の遺志を継ぎ、日本一の酒をつくるために立ち上がる。
その鍵を握るのが、幻の酒米「龍錦」であった。。。


TVドラマ化もされていて、夏子は和久井映見が、夏子の兄を中井貴一が、杜氏見習いの草壁を萩原聖人が演じています。

原作の舞台となる「佐伯酒造」のモデルとなったのが、この「久須美酒造」です。
新潟県は長岡にある蔵元で、ドラマのロケもここで行われたそうです。

原作の酒米「龍錦」のモデルは、「亀の尾」。実際に久須美酒造の6代目が、この「幻の米」探しに奔走。
穂にして10本、約1,500粒のわずかな種籾を手に入れて、「亀の尾」をよみがえらせました。
残念ながら美人の経営者「夏子」はフィクションですが、酒づくりにかける物語は、この久須美酒造の実話がモチーフとなっています。

ラベルにも「夏子の酒・ゆかりの蔵」と記載されています。

それでは、さっそく「夏子物語」をいただきます。
グラスに注ぐと、灯の光を吸い込んできらめく透明さ。うつくしい!
ひとくち含むと、酸味が口のなかいっぱいにひろがり、そして鼻に抜けていきます。
まるで白ワインのような、爽やかな飲み口です。

飲んべえ男子としては、もっとクドくていいんだけど(苦笑)、
これは間違いなく女子をひき付けるお酒でしょう。さすが「夏子の酒」!

ちなみに、このお酒は、「亀の尾」ではなく、新潟県産の酒米「五百万石」が使われています。
「亀の尾」でつくった日本酒をたのしむ場合は、「亀の翁」や「亀の王」という銘柄になりますのでご注意を。
でもなかなか出回らないんだよね。。。

今回は、フレッシュな飲み口の「夏子物語」をいただきました。
このお酒を口にして思い起こすのはやはり「夏子の酒」。夏子と草壁のまっすぐな恋模様…。
もう一度、原作を読み直したいと、フラッシュバックさせられるお酒なのでした。

ありがとう、久須美酒造!がんばれ、夏子の酒!

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その名前に込められた郷土への思い。口の中に広がる懐かしい土の香り(いい意味で)。「田酒 特別純米」を飲む。

今日の「夢中」は、「田酒、特別純米」です。

なかなか出回らないんですよね。田酒。
今回は、たまたま街の酒屋さんに入荷されたらしく、即買いしてしまいました。

田酒のふるさとは、青森県は青森市。
北の大地に蔵をかまえる西田酒造店が大切につくった銘酒です。

その酒づくりに対する真摯な姿勢は、田酒という名前に込められています。

田酒。田んぼの酒と書いて「でんしゅ」と読みます。なぜ田酒と言うのか。

それは、日本の田んぼでつくられたものしか使わないというこだわりにあります。

日本の田んぼ産ではない醸造用アルコールや醸造用糖分は一切使用しない。
まさに米の旨みを大切にした、日本の田んぼの味。それが田酒なのです。

そんな土臭い(いい意味で)こだわり故か、グラスに注ぐと、ほのかに黄みがかって見えます。
冷やにもかかわらず、やさしい温かみを感じます。

その味はというと、口に含むと、土臭い(いい意味で)甘みが広がります。
なんとも言えぬ、手づくりの懐かしさを感じるのは私だけではないはずです。

これまで慣れ親しんできたわけでもないのに、いつもそばにあったかのようなデ・ジャブ感。
流行りのスッキリした日本酒とは一線を画す「日本酒」臭。
特別純米だからかもしれません。でも、この味は病みつきになりそうな力強さがあります。

気がつけば、あっという間に、杯が空になっていました。
おそるべし、田酒。。。
これを田んぼ仕事の一服どきに飲んでたら、仕事にならなかったに違いありません。
皆さんもご注意ください(?)。

身近にある母なる田んぼへの感謝、大地への崇拝が詰まった日本酒、田酒。
なかなか出まわりませんが、見かけたら、ぜひお手にとってお試しください。
オススメです!

ありがとう、西田酒造店!

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