こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、純米酒「菊秀」!信州佐久平の旨みがたっぷり詰まった昔ながらの日本酒…ぬる燗がおススメです。
さまざまな日本酒の飲みレポを取り揃える「夢中図書館 日本酒館」。飲み口レビューや銘柄情報など幅広く日本酒の魅力を伝えます。
■菊秀
今日の日本酒は、信州佐久から届いたこちらの日本酒。
「菊秀」(きくひで)純米酒です。
浅間山、蓼科山などの山々に囲まれ、千曲川が流れる信州・佐久平は、昔から酒造りが盛んな土地。
「菊秀」を醸す橘倉酒造は、そのなかでも名家・橘氏の流れをくむ老舗酒蔵。正確な創業年は定かではありませんが、江戸初期(1670年代)には酒造りを始めていたという古文書が残っています。
「信州佐久の風土を生かす酒造り」をモットーに、より自然な酒造りを心掛けているという同蔵。
仕込み水には清冽な千曲川の伏流水を、米は地元産の良質米を用い、伝統的な手造りで「菊秀」を醸しています。
ラベル裏には、蔵元から次のようなメッセージが刻まれていました。
長野県産美山錦を59%まで磨き、醸しました。
(ラベル裏より)
お米の優しい旨みと程好い酸味のバランスが特徴のお酒です。
冷やしてもお燗でも美味しくお召し上がりいただけます。
なかでもぬる燗(40℃前後)はこのお酒の特徴を引き立たせ特にお奨めです。
■飲み口は
それでは早速、信州佐久の老舗酒蔵から届いた純米酒「菊秀」をいただきましょう。
杯にトクトクと注いで、ぐびりと飲むと…。
口のなかにぶわっと、日本酒ならではの辛みとにおいが広がりました。
これは、昔ながらの日本酒の味わい…。後味にもしばらく、酒の香りが残ります。
自然の酒造りが、こうした強めの味わいを引き出すのでしょうか。飾っていない自然の旨みです。
たしかに、飲み方としては「ぬる燗」がいいかも。
昔ながらの宴の風景が思い浮かべます。身体もあったまるし、笑顔が広がりそう…。
淡麗美麗な日本酒が増えていくなかで、こうした酒が今も愛好家を集めているのは嬉しいこと。
赤ちょうちんの居酒屋にぴったりだと思います。おでんとかもつ煮とかを肴に、一杯傾けたい…。そんな日本酒です。
ありがとう、菊秀! ありがとう、橘倉酒造!
■基本情報
名称:菊秀 純米酒
アルコール分:15度
原材料名:米(長野県産美山錦100%)、米麹(長野県産米美山錦100%)
精米歩合:59%
仕込水:八ヶ岳山系伏流水
製造者:信州佐久蔵元 橘倉酒造
長野県佐久市臼田653-2