有馬藩の御用銘柄は果物の香り。透き通った酸味が魅力の可愛らしい名前のお酒。「庭のうぐいす」を飲む。

 

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今回の「夢中」は、福岡は久留米から、「庭のうぐいす」という名前の日本酒です。

■庭のうぐいす

庭のうぐいす。日本酒にはもったいないような(?)、可愛らしい名前ですね。

この名前は、一羽のうぐいすが庭の湧き水で喉を潤す姿を見て、名づけられたものだそうです。

そんな素敵な名前をつけたのは、この日本酒をつくる蔵元、福岡県は久留米市にある山口酒造場の5代目当主でした。

この5代目が生きた時代は江戸時代後期。
「天保の改革」で知られる天保3年に、有馬藩から酒造業の許可を得て、酒蔵を創設。自らが名づけた「庭のうぐいす」の醸造をはじめました。

6代目の頃には、この「庭のうぐいす」は、有馬藩の御用銘柄に指定されるようになります。
歴史と由緒ある酒蔵といえますね。

現在の当主は11代目。
もちろん山口さんですが、「造るのはnipponのこころです」を指針に掲げ、日本のよいもの、日本人の素晴らしさを世に伝えたいという高い志をもって、酒づくりに打ち込んでいます。

■飲み口は

さて、肝心のお味ですが。。。

今回いただいたのは、「庭のうぐいす」の季節酒。
冬季限定、新酒が生まれるこの時期にしか飲めない、純米吟醸の生酒です。

「うすにごり」とラベルが貼られているとおり、瓶の底に少しおりが沈殿しています。
これは、搾りたてのお酒を、ろ過処理せずに瓶詰めした証。

そのせいでしょうか、フレッシュな飲み口を味わえます。
驚くのはその酸味。
口に含むと、果実のような酸味と香りが、口から鼻に抜けていきます。

日本酒というより白ワインに近い印象です。
たぶん日本酒が苦手な女子でもイケるんじゃないかな。

繊細で丁寧な酒づくりが偲ばれる逸品です。
11代目がこだわる「nipponのこころ」があらわれた日本酒のように感じられました。

本当に、庭で湧き水を飲んでいたのがうぐいすでよかった。カラスとか野良犬だったら、素敵な名前も台無しですからね。

ありがとう、庭のうぐいす!ごちそうさまでした(ヒック!)。

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