こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、日本酒ブームの火付け役「獺祭」です。純米大吟醸50をいただきました。
■日本酒の常識破り
日本酒は、おじさんが飲むもの。
日本酒は、ガード下の赤提灯で飲むもの。
日本酒の魅力は、安く酔っ払えるところ。
そんな、日本酒に定着していたマイナスのイメージを覆したのが、今回紹介する「獺祭」です。
日本酒の常識を破って、最高級の純米大吟醸に特化。
杜氏制度も廃止して、蔵元にITやデータを導入。
品質へのこだわりとコストパフォーマンスの向上が、女性をはじめとする新しい日本酒ファンを獲得することにつながり、現在の日本酒ブームを生み出しました。
こうした業界の常識を破る経営を敢行したのが、山口県岩国にある旭酒造です。
一度、当ブログでも紹介しました。そのときの記事はこちら。
■新しいチャレンジ
グローバルにも評価の高い獺祭ですが、今回、さらに新しい取組みにチャレンジすることになりました。
2017年、仏パリに、世界的な料理人であるジョエル・ロブション氏と共同で、「獺祭」が飲めるレストランを開店する予定です。
旭酒造にとっては、海外での初めての店舗。
それが、フレンチの巨匠ロブション氏のレストランってスゴイですよね。
なんでも、獺祭を飲んだロブション氏が「和食よりも私のフレンチによく合う」と言葉にしたことが、きっかけだそう。
海外進出に当たっては、ワインのようにかどのある酒にするかという悩みもあったそうですが、結局は獺祭の個性をぶらさず、海外でも日本で造るそのままの「獺祭」を提供することにしました。
「飲みやすくてキレイ、しかしその奥に深みがある」。
むしろ、かどのない日本酒が獺祭の強みです。
旭酒造の創業者であり会長の桜井氏は「かどのある日本酒をつくるのは簡単。手を抜けばいいんだから」と言っています。
それでも、かどのない、バランスの取れた品質を追求するという姿勢は、獺祭へのこだわりと自信が感じられて気持ちいいですね。
ぜひ、日本酒ならでは、獺祭ならではの、きめ細かい酒造りで、グローバルに成功してほしいと思います。
■獺祭 純米大吟醸50
そんなエールも込めて、本日いただくのは、「獺祭 純米大吟醸50」。
獺祭の人気銘柄の一つで、酒米山田錦を50%まで磨いて醸した純米大吟醸酒です。
飲み口は、獺祭の強みが十二分にかもし出された形です。
まさに、「飲みやすくてキレイ、しかしその奥に深みがある」!
品質へのこだわりが生む上品でやさしい味。何杯でもイケちゃいそうです。
ちなみに、獺祭って、アニメ「エヴァンゲリオン」でも登場してましたね。
フランスでは、日本のアニメも受けているみたいですし、日本酒も受けるとなると、なんか嬉しいですね。
アニメも日本酒も、日本ならではの文化観とか職人技がつくり出すもの。それが世界で評価を受けるのは、とても嬉しいです。
がんばれ、獺祭!ありがとう、旭酒造!
■基本情報
銘柄:獺祭 純米大吟醸50
アルコール度:16度
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:50%
製造元:旭酒造株式会社