純米酒「七本鑓」限定活性にごり酒 白い雲が瓶の中で暴れる?生きた日本酒!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、純米酒「七本鑓(しちほんやり)」。冬季限定の活性にごり酒です。

■賤ヶ岳の七本鎗

「七本鑓」。なんとも勇ましい名前の日本酒です。
当「夢中図書館」でとり上げるのは2回目になります。

名前の由来は、歴史にその名を残す「賤ヶ岳の七本槍」。
本能寺の変の翌年に起きた、織田信長の跡目をめぐる「賤ヶ岳の戦い」で、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)を勝利に導いた七人の若武者のことを言います。

映画好きの方は、三谷幸喜さんが原作・脚本・監督を務めた「清須会議」の後日談と言えばイメージできるでしょうか。
役所広司さん演じる柴田勝家と大泉洋さん演じる羽柴秀吉の戦いです。


清洲会議/三谷幸喜

ここで勝利を収めた秀吉は織田家の権力基盤を我がものとして、天下人への道を進むことになります。
それを支えたのが、加藤清正、片桐且元、福島正則ら「賤ヶ岳の七本槍」でした。

■蔵元

蔵元は、北近江の酒蔵、冨田酒造有限会社。
この冨田酒造は、その賤ヶ岳の近く、琵琶湖の最北端にあります。
創業は、賤ヶ岳の戦いに先立つこと40年、1534年と言われていますから、この戦も近くで見守ったのかもしれません。

七本鎗は、その活躍が秀吉を天下人にしたという由来もあって、「勝利を導く酒」、「縁起の良い酒」として、多くの人に愛されています。
ちなみに、かの魯山人も愛したそうで、「七本鎗」の鎗が木偏ではなく金偏なのは、魯山人が彫った扁額から来ています。

■冬季限定活性にごり酒

今回いただいたのは、その「七本鑓」の限定酒。冬季限定の活性にごり酒です。


「未だ酵母が生きている活性のにごり酒」とラベルに書かれてありますが、まさにその通り。酒が生きていました!

栓を緩めると、それまで抑えつけられていたエネルギーを一気に発散させるかのように、酒が息を吹き返します。
その勢いはすさまじく、瓶の底に眠っていたおりを、泡と共に生き物のように対流させます。
その様は、白い雲が瓶の中で暴れているよう。。。

■飲み口は

飲み口は、その勢いそのままに、荒々しい感じです。
まだ暴れたりないかのように、白濁した日本酒がピチピチと口の中で弾けます。
ほんと生きているみたい…。まさに「日本酒の活き造りや~」(注:彦麿呂風)。

あれ、ヤバい…。もう酔っ払ってきたかも…。
それもそのはず。米の甘みが杯を進めるのです。
しかもおりの量も半端ないから、口の中がざらつく感じがします。大げさに言うなら、日本酒を食べているよう。

偶然にも、つまみにしたほやの燻製が、この荒々しい日本酒と抜群にマッチします。
このタッグはきっと僕をダメ人間にするでしょう…。ばたんきゅ~。
…それほど、野性味あふれる日本酒でした。

ありがとう、七本鑓!今日はもう就寝です…(苦笑)。

■基本情報

七本鑓 純米 冬季限定 活性にごり酒
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:16度
酒米:滋賀県産玉栄100%使用
精米歩合:麹米 玉栄60%精米、掛米 玉栄60%精米

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